jack555 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
どこかに忘れ、置いてきてしまった「何か」...
意外にシリアス。
人は思春期と大人になる成長期の狭間、誰もがその過程において背伸びしてみたくなったことがありますよね。また憧れに理想を抱き、実際にありもしない世界観を現実に持ってきて楽しんだりとか。それはアニメであったり、マンガであったり、いろんなものに感化されて。
それを巷では「中二病」と定義されているけれど、いつまでも少年少女の澄み切った童心を忘れないことは恥ずかしいことではないと思う。自分に正直に生きることの素晴らしさというメッセージが込められていた、そんなアニメだったと思います。
人は多数派を正しいとし、少数派は常に問答無用に排除しようとする、その風潮は必ずしも正しいのだろうか?
たとえば自分がいま存在する社会コミュニティに一風変わった人がいるとする、そういった人達を否応なく偏見の目で見るのはどうなんだろうか?
そういう人達の考えにも自分から積極的に歩み寄ってみれば、その人には社会、世界がまた多数派のありふれた見方より違って見えているのかもしれない。
人生ちょっと視点を変えればいろんな考えがそこら中に転がっているという想いも合わせて感じた気がします。
中二病の世界観というものを若干誇張ありきではあったが、何かに憧れることの素晴らしさを、シリアスな展開を交えて面白いストーリー展開をしていくアニメです。童心にかえってみると小っ恥ずかしくなったり、目頭があつくなったりするかもしれませんねw