助手さ~ん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
システムに支配された社会に人の考えなどない。
全22話
シビュラシステムっていうシステムで人の心理状態や性格を数値としてだすPSYCHO-PASSっていうのが主流になってきた世界。
刑事系のアニメでシリアスな展開が好きな人にはオススメです。
グロイ描写があるので苦手な人は気をつけてください。
【良かったところと個人的な考え】
この作品の一番良かったところは「興味を持ち続けて最後まで視聴出来た」ところだと思います。
2クール作品だというところもあり最初は設定や人間関係の説明とかでそんなに面白くはないですが中盤から物語が動き出し、最後まで加速し続けたイメージです。
続きが気になるというのは個人的に大事なことだと思うのでそのへんが上手いかなと思いました。
この作品には「システム」、「善と悪」、「人」というのが関わってきます。
現在私達が生きてる世界とは異なる世界です。
1クール目終わった時に自分は何が善で何が悪なんて分かりませんでした。
多分今でも分かりませんw
でも見終わってからそれでいいのだと感じました。
この世界はシビュラシステムというものに管理されていて全て物がシステムによって左右されてます。
例えば、就職先・犯罪など
これは全てシステムが考えたもので人が考えたものじゃありません。
職業の場合、適正審査というものがあるのはもちろんいいと思います。
しかしこれを目あすとして「自分が決める」ならいいのですがこの作品の中だとそれがありません。
もう適正審査で出た職業にしか付けない感じです。(適性が多い人は自分で考えるかもですが)
本来は人がシステムを利用するのにシステムが人を利用している感じです。
そうしてシステムが全て正しいと思い込み、人々は考えることをやめたのだと思います。
何が善で何が悪なのか答えを見つけるより「自分で考える」という過程が大切なのだと思いました。
テストで例えますと何も考えずに取った0点と何か考えて書いたけど間違えて取った0点は同じ0点でも意味が違うということかな。
キャラでいうと「執行官」、「監視官」という関係が面白かったですか。
執行官、監視官とも刑事ですが犯罪係数が違います。
執行官・・・高い (狡噛 慎也)
監視官・・・低い (宜野座 伸元)あえてw
役割としては
執行官は犯罪者と同じ思考を持っているため犯人の行動を予測したりする。
監視官は執行官を上手くコントロールして監視する役割かと思いました。
最終的に監視官ってシステムに何の疑いも持たず型にはまっている人が選ばれるのかなと思いました。
こういう所から見てもやっぱりシステムにとって都合のいい社会だと思います。
誰もシステムを疑いもせず正しいと思い込ませ平和を維持していく、これが狙いでしょうw
{netabare} 挙句の果てに槙島聖護みたいな考えの持ち主はシステムの一部にされるのだから・・・
宜野座さんは結果的に色相が濁ってしまったけど人になったんだなと思いました。
色相が濁ること=犯罪者ですがもしかしたら色相が濁ること=人らしい考え方を持つというこかもしれないですね。
あかねちゃんはおそらく監視官、執行官両方の考えを持ってるのだと思いました。{/netabare}
【曲の紹介】
op、edともにこのアニメの世界観にあった感じになっていると思います。ちなみに自分が1番好きな曲は「名前のない怪物」です!今回は曲の一つ一つの感想は省かせていただきます。
・「abnormalize」 歌 - 凛として時雨(前期op)
・「名前のない怪物」 歌 - EGOIST(前期ed)
・「Out of Control」 歌 - Nothing's Carved In Stone(後期op)
・「All Alone With You」 歌 - EGOIST(後期ed)
【最後に】
キャラ好きの方はあんまり楽しめないかもしれません。(自分はどっちも派w)
もしかしたら続きが作れるかも?という終わり方をしたのであったら嬉しいです。
自分は完璧な世界などないと感じました。