ともか さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1期と比べると若干暗い雰囲気が見え隠れ。 明るい将来を迎えるための通過点。
漫画原作(未読)、 1クール(全13話)、 2009年冬放送。
レビュー執筆時点で1クール×4期に渡って続いているシリーズ。
この作品はシリーズ第2期に当たります。
物語としては、1期よりも後の話になっています。
第1話冒頭にて設定等ほんの少しだけ説明がありますが、
やはり1期を観てからこちらを視聴するほうが
理解も深まっていますし断然良いと思います。
1期との大きな違いのひとつとして、冬の話がメインで
木々は葉が落ち枝だけになり、雪の世界の描写が多いです。
物語面でも1期と大きく違う点があります。
1期は妖怪たちに「名前を返す」話が中心に描かれていましたが、
この2期では名前を返すシーンが少なく、
「夏目友人帳」の元々の趣旨からは少し外れています。
主人公・夏目貴志と同様に妖怪が見える友達の登場が増えたり、
数人の妖怪とは親しくなって力を借りたりもして、
「人と妖怪の共存」のようなものが描かれていたようにも思えました。
どこか冒険みたいな感じがしたり、
強力な妖怪が出現して、夏目が妖怪に襲われて痛い目に遭うシーンもあって、
1期と比べると少しだけ怖い、若干暗い感じがしました。
(とは言っても、子供でも観られる程度だと思います)
2期では1話完結ではない物語もあります。
ストーリーとしては2期のほうが、1話完結でも各話の関連が強かった気がします。
ただ、個人的に印象に残ったエピソードが一つもないのが残念。
※私の中では《第6話・第7話》《第12話・第13話》が連続、
その他は1話完結だったと記憶しています。
作画は晴れの空が描かれる機会が多かったせいか、
1期のほうが明るくきれいな気がしてしまいましたが、
こちらの2期も冬景色が丁寧に描かれています。
音楽も場面に合ったBGMは健在でした。
OP曲はリズミカルで元気な感じ。
個人的には作品にマッチしていない気がして、この点ではマイナス。
ED曲は、1期よりも2期のほうが好きです。
曲もさることながら、雪道を歩いていくうちにどんどん仲間たちが集まってくる
ED映像に一番癒されたような気もします。
OP曲:あの日タイムマシン
ED曲:愛してる
キャラについて、
夏目・ニャン子先生以外のキャラにも適度にスポットを当てていて、
同じく妖怪が見える人と仲良くなったり、妖怪たちが力を貸してくれる時には
観ているこちらも嬉しくなりましたが、
その分、肝心のニャン子先生が怠け気味で出番も少なかった点も残念。
ニャン子先生の名演技がだいぶ減ったので、声優評価も下げています。
総じて、シリーズ4期までの中では個人的に最も劣る期となってしまったものの、
全ての作品の中では好きな部類に入ります。
夏目シリーズをまだ観ていない方は1期から観るほうが良いと思います。
また、私のように、この2期が少し暗く感じる方も
ここを通過すれば明るく楽しい将来が待っているので、
「通過点」と考えて視聴されることをオススメします。
2012年12月22日 初回レビュー
2013年06月20日 一部加筆・修正 (更新通知なし)