ともか さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
癒し効果絶大で、楽しさも両立した良作。
漫画原作(未読)、 1クール(全13話)、 2008年夏放送。
レビュー執筆時点で1クール×4期に渡って続いているシリーズ。
この作品はシリーズ第1期に当たります。
物語中の最大のキーワードは「友人帳」と「妖怪」。
主人公・夏目貴志が祖母・レイコの遺品の中から「友人帳」を発見するところから始まる。
友人帳とは妖怪との契約書のようなもので、
レイコが打ち負かした妖怪たちの名前がその中に集められており、
夏目は、名前を奪還しようとする妖怪たちから狙われている。
そして、自称・用心棒のニャン子先生と共に妖怪たちに名前を返していくことに。
全体としては時系列が順に進んでいますが、
1期においては13話全て1話完結だったと思います。
この作品に登場する妖怪たちは、
「名前を返してほしい」をはじめとする様々な事情で夏目に訴えかけてきて、
単に悪者というわけではないのが大きなポイントになっている気がします。
いつもどんな時でも本当に優しい性格の夏目に、とても癒されます。
ニャン子先生はとにかく面白いし、
夏目がピンチの時には用心棒としての本領を発揮して助けてくれる。
物語の主軸になっているのはこの2人で、
他のキャラの出番を必要以上に増やさない事によって
話が分かりやすくなっていると感じます。
作画はこの作品の雰囲気に合っていると思うし、安定感も抜群でした。
声優は詳しくないので分かりませんが、
どのキャラもイメージによく合っていたと思います。
何といってもニャン子先生の演技が最高でした。
ニャン子先生の演技無くして、
この作品に対する現在のような高評価は得られなかった気もします。
音楽は場面に合ったBGM、基本的には癒し系で、
OP・ED曲は印象はやや薄いものの、雰囲気はバッチリでした。
OP曲: 一斉の声
ED曲: 夏夕空
キャラは夏目・ニャン子先生コンビについては先述のとおり。
妖怪たちも様々な過去を背負ってたりしますが、
そのエピソードに深入りすることはなく、
一度も深刻な気分にならず視聴できました。
容姿や言動等、笑えるような妖怪が多くて、とても面白かったです。
私の場合、あにこれである方からご紹介いただいた短編アニメ映画『蛍火の杜へ』を気に入り、
夏目シリーズも同じスタッフが手掛けていると知って初めて興味を持ちました。
雰囲気は少し似ていますが、こちらのほうが笑い要素が入っている印象。
あにこれでの出会いが無ければ
「夏目」シリーズにも見向きもしなかったと思うので
ご紹介してくださった方々に本当に感謝しています。
アニメ好き以外の方にも紹介したいような、
家族で観られるくらい万人にオススメできる作品だと思います。
未視聴の方は是非ご覧になってみてください。
2012年12月22日 初回レビュー
2013年06月20日 一部加筆・微修正 (更新通知なし)