りく さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
少し不満はあるけどかなり楽しみました!
中二病と言えるのかわかりませんが、私も中学1年くらいまではダンボールで剣や斧を作って、ゲームキャラが使う技を叫びつつ振り回して遊んでました(流石に家の外ではやりませんでしたが)。剣の名前はアルテマウェポンとグランドリームだったかなw
親に捨てられそうになった時少し抵抗しましたが、かなり困惑した表情で「もういいんじゃない……?」と言われ、急に恥ずかしくなって捨てた記憶があります。
キャラクターはどれもすごく濃くて活き活きとしており、見ていてプラスな気分にさせてくれる人ばかり。
まず六花。かなりイタメの中二病だけどたまーに出てくる素の部分がものすっごくかわいらしかった! 小動物的な感じで、叩かれて涙目になるとことか、数学がわかんなくてキャラ崩壊しちゃうとことか鮮明に覚えてますw
作中では中二病状態(元気)、通常状態(しょんぼり)しか見れなかったので、通常状態(元気)もどんな感じなのか気になりました。アニメキャラとしてはかなり無個性になりそうですがw
次にモリサマー。最初はてっきり勇太といい感じになって六花をやきもきさせたりするキャラかと思ってたのですが、そんなことはなく応援する側に回っちゃいましたねw
凸森と絡んでる時が一番輝いていたのは間違いないですが、時々見せる面倒見の良さとか、優しく包み込むような……母性?が素敵でした。
くみん先輩。……正直寝てた印象しかないですw ラストで2代目邪王真眼の使い手になってましたが、取ってつけた感が否めませんでした。他の三人に比べると弾けっぷりがたりなかったかも。ほわんほわんした感じとかよかったんですけどね。
凸森! お笑い担当ですね。この子がしゃべる場面はたいてい楽しくなるという安心感がありましたw 最終話でイメチェン(?)してましたが、凸森は中二全開の方がいいですね。六花が中二病を卒業してしまうのをなんとか食い止めようとするのがいじらしく、勇太に正論言われてボロボロ泣いちゃうのも切なかったです……。
女子に汚いものをぶっかけた(!?)一色、ちょくちょく策士な一面を見せる先生、大人の魅力あふれる十花さんと、サブキャラクターも充実してました!
この作品の特徴として、やはりイメージ映像が挙げられますよね。戦闘が開始したり、不思議空間に突入したり……。現実の映像が見えたときの脱力感がよかったw ドガーン!バキーン!ザシューン!……コツン……カン……デュイーン!チュドーン! みたいなw
あと、クラスのみんながすごく優しいのが意外でした。タイトル聞いたときは、「クラスメートに中二発言したときとか冷たくあしらわれるんだろうなぁ……」なんて思ってたんですがw ほっこりしました(*´ω`*)
物語は序盤コメディ、中盤ラブコメ、終盤シリアスという感じでしたね。私は序盤~中盤までがすごく楽しめました。コメディ系の作品にシリアスな要素が入ること自体は全く反対ではないのですが、今作はあんまりいいシリアスではなかったという印象が強いですね。完全に予想の範囲内だったことに加え、「中二病」と「父親の死」の関係性がイマイチ掴めなかったんですよね。
父を喪い、その現実が受け入れられない。だからといってどうすればいいのかもわからない。そんなときに中二病に出会って、自分の思うままに生きている様が羨ましくて、かっこよくて自分もハマった。ここまではわかるんですが、そこからなんで不可視境界線うんぬんにつながってしまったのかなぁと。現実逃避の手段として中二病を使ったということなのかもしれませんが、中二病って、漫画やゲームのキャラなどの仕草や口調を真似したり、自分だけの妄想設定にハマったり、大人ぶってコーヒー飲んだり読書や洋楽にハマったりすることだと思っています。どれも共通して「かっこいいものに憧れる」だけのことですよね。「父親の死」という最も深刻な問題と結び付けてしまうのはなんか納得できませんでした。モヤモヤ(´・ω・`)
あとお母さん。育児放棄ではなく子を想ってあえて距離をおいたようですが、そんな時こそ一緒にいてあげないとダメでしょうに……。
ちょっと愚痴ってしまいましたが、全体的にはとても楽しませていただいた作品です。イタイ台詞でムズムズニヤニヤしたのもいい思い出だw
現実を受け入れて、でも中二病は続けていく勇太と六花の二人のこれからが気になりますし、丹生谷たちの学園生活もまだまだ掘り下げていけると思うので、ぜひ2期も見てみたいですね!
今度はコメディ要素重視で!(`・ω・´)