てけ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
先の読めない展開。ストーカーとボディーガードは紙一重
主人公のジュウ君が、理不尽な事件に巻き込まれていくお話。
背景や全体として映像はかなりきれいです。
ただ、暴力シーンが混じっていますので、視聴の際はご注意ください。
45分程度の短編ながら、ストーリーもなかなかのもの。
小さな伏線をいくつもばらまいて上手く回収しています。
そして先の読めない展開。
世界が少しずつ狂っていき、不安をあおるような演出はGOOD!
突然目の前に現れた少女。
具合でも悪いのかと思い近づいてみると、「なんだこの子は!」と言いたくなる電波な少女の「雨」ちゃんでした。
雨ちゃんにつきまとまわれて正直うっとうしいと思うジュウ君。
あそこまでされれば、私でもジュウ君と同じセリフを吐きそうです。
ところが、{netabare}雨ちゃんだけが電波だと思っていたら、周囲はそれ以上の電波…というより狂っていました。
通り魔殺人事件、えぐり魔殺人事件、どれもこれも不吉な話題ばかり。
しかしそれにはちゃんと理由がある。
雨ちゃんが見事な名推理と機転で、事件を解決に導いていきます。
ものすごく頼りがいがありますね。
…雨ちゃんが窓を突き破ってジュウ君を助けに来たときのかっこよさといったらもう…。
{/netabare}
雨ちゃんは、電波、前髪を上げるととてもかわいい、ドジっ子、と三属性をマスターしています。
そして、思考回路はまっとうだけど、やたらと不憫な主人公のジュウ君。
「彼がいったい何をした!」と言いたくなりますw
なお、{netabare}一応の解決はしているものの、このお話はジュウ君と雨ちゃんの出会い{/netabare}に過ぎません。
「電波的な彼女~幸福ゲーム~」というOVAは、このお話の続き。
放置された伏線を回収しつつ、もっと面白くなりますので、2つ合わせてご覧くださいませ!