Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
奥の深いストーリーと緻密な設定・・・見応えのある作品でした^^
この物語の主人公は、「ハクオロ」という絶対に外れない仮面を被った青年です。
ある日、ハクオロが傷付き倒れていたところを辺境の村人が助けてくれました。しかし、目覚めた時、ハクオロは過去の記憶を失っていることに気付きます。
一方、悪政が国を蝕み始めており、やがてハクオロ達は自由と平和を求めて立ち上がります。
この物語は、上に立つ者の苦しみや悩み、そして記憶を無くしている空白の時間に対する恐怖や不安に立ち向かっていく青年のお話です。
この作品は、2クールの作品なのですが、ストーリーの奥が深く、時代背景や登場人物の設定がとても緻密に練られていて、とても見応えがあるのが特徴です。
比較的登場人物の善悪の立ち位置がはっきりしていて、登場人物も真っ直ぐです。従って、相手から受けた恩に報いたりする登場人物の「義」を物語の随所で感じることができ、とても気持ちの良い作品です。
また、登場人物の心が折れそうになった時の心理描写は秀逸です。「悲しい時には、とことん深く悲しいところまで自分を持って行けばいい・・・そうすれば、その先は上るだけだから・・・」多少言い回しの違いはあると思いますが、この台詞は名言だと思いました^^;
それと、常に傍で見てくれている人の大切さも、この作品を通して感じることができます。
迷ったり悩んだりしたとき、傍でいつも見てくれている人が差し出す手って、勇気づけられるし、ホント温かいと感じられるんでしょうね・・・^^
物語の終盤・・・思いもよらない展開に発展していきます。
終わり方・・・は賛否両論あるかもしれませんが仕方なかったのでしょうか・・・
ただ、振り返ったエルルの笑顔がそのまま続けばいい・・・そう思えるエンディングでした。
オープニングテーマはSuaraさんの「夢想歌」という曲です。これから始まる事を期待させてくれるようで大好きでした。
私にとって、見応えのあるとても良い作品だったと思います^^