TY さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夢と記憶にまつわるおとぎ話
舞台となるのは、震災の復興計画によってできた西欧建築が
建ち並ぶ街。
すごく綺麗だけど、人気が無く、どこか非現実的な印象を
受ける街並み。
ストーリーは、そこに暮らす高校生達の2つの物語が交互に
折り重なって(スイッチしながら)できている恋愛、青春群像劇。
一応、学園モノでもあるが殆どが学外、放課後の(或いはサボりw)
シーンで出来ている。
丁度、同じ年頃の高校生を描いた作品であるKey3部作を
見終えた後なので比較してしまうが。
今作は若さがより生々しく演出されていて、内容的には
鬱要素も多く重ため。
だけど、そこがこのアニメの見所で、強烈なインパクトと共に
ストーリーに引き込まれる。
演出はシャフト制作のアニメの中でも後の『化物語』に近い表現方法のように感じた。
心情の演出には人物の表情や台詞にプラスして特殊効果的な
カットを挟む事で、よりドラマティックに仕上げられている。
技術やアイデアひけらかすのではなく、よりわかりやすい表現を
目指した結果の斬新な手法、といった感じ。
個人的にもいくつかの圧巻のシーンにはかなりやられた。
第2期のmelodiesも楽しみ。