「文学少女 劇場版(アニメ映画)」

総合得点
64.7
感想・評価
274
棚に入れた
1389
ランキング
3680
★★★★☆ 3.7 (274)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
3.7

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Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

『文学少女 劇場版』作品紹介と総評

野村美月によるライトノベルシリーズのアニメ化作品。
ちなみに、評価はOVA込みのものになります。

本シリーズは実在の文学小説が題材となっており、その小説をなぞるかのように物語が展開したり、登場人物がその小説に強い影響を受けたりしています。ちなみに、本作は宮沢賢治の作品が題材となっています。

(あらすじ)
「普通の男子高生」の井上心葉。彼は過去に大きなトラウマを抱え、モットーさえ「君子危うきに近寄らず」。そんな彼がひょんな事から、生粋の文学少女である天野遠子の秘密を知ってしまう。秘密を知ってしまった事で彼は天野遠子が部長を務める文芸部に強制的に入部させられ、毎日毎日三題噺を書かされることとなってしまった。
自称“文学少女”である遠子は、物語を愛するゆえに純文学の本や小説の原稿を文字通り紙ごと食べる美食家。普通の食材も食べることができるものの、本人にとってはただの味がしない無機物にすぎない。ゆえに、物語を食べ物の味に例えて表現しているのもあくまで想像上のものである。(wikipedia参照)

この設定はもちろん、天野遠子というキャラが全面的に出された作品という印象を受けます。本や原稿を美味しそうに食べるシーンも面白いのですが、個人的にはそれを食べた後の、文学的な表現による感想が秀逸だと思いました。本当にとても個性的で魅力的なキャラです。

ストーリーに関しては、説明不足が多いものの予想を裏切られる展開がとても良かった。特に、エンドクレジット後の描写は締めくくりとしてとても良かったと思います。

本作とは別にOVAが3作ありますが、これらは劇場版の登場人物で、深く語られなかったを補完するエピソードとなっています。先にこちらを観てしまうと劇場版が面白くなくなってしまうので、劇場版から先に観ましょう。

投稿 : 2013/01/25
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