CC さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 1.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
次元の魔女
もぅすっかり「おでん」の季節ですね。「おでん」の具であるコンニャク。コンニャクは97%が水分で、残りの3%がグルコマンナンという水溶性食物繊維でできているんですね。グルコマンナンは有能で、腸内で余分なコレステロールなどの脂質、有害物質、老廃物をからめとって、便として排出してくれるのですよ。低カロリーで便秘解消にもなるダイエットに最適の食べ物ですね。
ってな訳で、「おでん」が最も食べたくなるアニメが、この「xxxholic」ですよ。そんでもって「晩酌」したくなるアニメですね。
原作はCLAMPですね。すべて拝見している訳ではありませんが、「xxxholicシリーズ」はCLAMPのアニメ化された作品の中では割と好きですね。モコナの発生はレイアースですが…今更「魔法騎士レイアース」とか「CLAMP学園探偵団」とかは見る気起きませんね…。
OPはスガシカオの「19才」。この曲のビデオクリップの内容が卑猥で放送中止になったとか…本作にはこの主題歌はとても合っていたと思う。
物語はあらすじの通りアヤカシが見える四月一日君尋と、対価の変わりに願いを叶える店の主人壱原侑子と出会い、彼女の店でバイトをし、そこで様々な悩みを抱えた客が次々と訪れるという非日常的な世界観の下、人間の内面を描くオカルトファンタジーな内容になっている。
CLAMP作品で良く使われる、作品の枠を超えてキャラクターを登場させる「クロスオーバー」という表現方法。「xxxholic」は「ツバサクロニクル」と繋がっていて二つの物語が絡み合って多面的で重層されて面白いのですが、本編ではそれが感じ取れる内容にはなっていませんでしたね。
CLAMPの絵って矢沢あい寄りの印象なのですが、本作は久米田康治の絵みたいで良さが死んでいるなって思いましたね。光沢を使わない「拘り」みたいなモノも感じましたが、あのキャラデザはないわぁ。結果的に本作の良さを一つブチ壊している。不満に思った所はそれくらいでシナリオは面白かった。神秘的で独特の世界観から繰り広げられる話は、人(客)が絡むと風刺ネタなんかだったりして、必ずしも結末が救われる訳ではない所に怖さがあって良かったです。また、アヤカシが絡む話になると日本の文化や習わしを風情のある話に表現していたので、面白かったのはもちろんですが感心させられた話もありました。