Smog さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
バカにできないクオリティの演出に注目。先入観で避けている人ほど見て欲しい作品。
ゲーム原作。
全25話+特別編1話。
原作未プレイです。
弱小芸能事務所のアイドル13名のサクセスストーリー。
いわゆるキャラ萌要素が強いですが、その他の要素の細かい作り込みも秀逸な作品です。
一番の見所は、やはりキャラクターでしょう。
アイドル13名+社員1名の個性豊かなヒロインが登場します。
序盤~中盤は一人ひとりに焦点をあてた丁寧なキャラ紹介がメインです。
アイドルというわかりやすい設定のせいか、とにかくみんなよい子に描かれ、ついつい応援したくなる演出が楽しめました。
キャラ萌路線が強い作品ですので、もしかするとお気に入りのヒロインが見つかるまでは忍耐が必要かもしれません。
自分は視聴前の期待値が低かったせいか、特にお気に入りのヒロインが見つからなくとも違和感なく見ることができました。
音楽について、多彩な楽曲が楽しめます。
毎話見たくなるOPに加え、その回のメインとなるヒロインに合わせて変わるEDと挿入曲が楽しめました。
普段はOP/EDを飛ばすことが多いですが、この作品は最初から最後までガッツリ見てしまいました。
作画について、音楽と合わせた演出が秀逸です。
自分は音アニ好きということもあり、音楽と映像がマッチしている演出が大好きです。
アイドルを題材としているだけあって、ダンスシーンの作り込みはとても見応えがあるものでした。
ライブシーンのある回は、その部分だけついつい何回か見直してしまうほどの出来でした。
ストーリーについて、地味に張り巡らされた細かい伏線の作り込みと泣かせる演出が秀逸でした。
ふとした瞬間に「あ!これは!」と思わせる小道具の使い方、シーンの意味付けが秀逸です。
何気ないシーンにも細かく伏線が張り巡らされていて、本編にはあまり関係のない演出に何度も感心してしまいました。
本編はご都合主義がとても目立ちますが、キャラ萌路線だと割り切れば特に違和感はないはずです。
素直に感情移入できれば、音楽と作画に泣かせる演出が楽しめるはずです。
キャラ紹介が終わる中盤以降は、油断すると涙してしまうほどグッとくるお話が多かったです。
声優さんについて、双子役の下田麻美さんの声の使い分けが印象的でした。
1人2役きっちり使い分けされていて、スゴイなぁと感心しきりでした。
釘宮理恵さんのようなメジャーな声優さん以外に、最近活躍されている声優さんが多く起用されている気がしました。
「ひょっとしたらアイマスがきっかけでお仕事が増えたのかなぁ?」と勝手に想像していましたが、どうなのでしょうかw
真偽はともかく、ヒロインが多彩なアニメが増え、声優さんが活躍できる機会が増えることはとても良いことですね!
視聴前は「アイマス?モバイルでなんかやたらハマってる人いるよね。」と、どちらかというとバカにしていた自分がバカに思えるほど楽しめました。
先入観って本当にコワイですね。。
先入観で最初の期待値が低い人ほど、そのギャップが楽しめる作品だと思います。
キャラ重視の方、伏線回収重視の方、アイマスを先入観のみで避けている方にぜひオススメしたい作品です。