じょー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギョパネット瀬戸内
人魚に助けられた平凡な中学生が掟により人魚と結婚。その人魚が任侠だったことから始まるラブコメ。
と、文章で説明すると、書いてる時点で自分の脳みその具合を心配してしまいそうなのですが、この馬鹿馬鹿しい設定を裏切らないハイテンションのラブコ、いやギャグアニメでした。ラブ要素はないわけではないのですが、普通のラブコメがコメディ要素の入ったラブストーリーであるのに対して、この作品は、コメディの味付けのためのラブストーリー。かなりコメディ寄りというかほとんどコメディです。
コメディとしては、プロット巧妙さ、うまさで落とすより、力業とテンションで押す感じです。ABの時もそうでしたが、岸監督がハマル回は爆発力があります。
展開は序盤数話はだらだらとしていますが、ここで主要キャラの基本的な”吉本新喜劇”的なキャラ設定が行われ、3話あたりから、12話近辺まで、右肩上がりのテンションで突っ走ります。登場人物は例外なく、2重、3重のボケ設定がなされており、これを駆使して畳みかけるようなギャグを繰り出していきます。このテンションの高さが気に入るか、乗れるかによって評価はかなり分かれるかと思います。4話ぐらいまでは我慢してみてください。
若干中だるみはありますが、終盤に架けて18-20話あたりにもう一つギャグとしての盛り上がりを見せ、最後の数話で、とってつけたようなストーリーで、ああそう言えばラブコメだったよねってのを思い出させてくれます。
サブタイトルや所々にちりばめたパロディは当たり外れありますが、当たると破壊力抜群です。見逃しそうな小さいボケも所々にありますので、見逃さない様にがんばってつっこみいれましょう。
点数をつけると、ストーリーとかほとんどないし、作画はGONZO、音楽も普通なので点数低めになってしまうのですが、そもそもあにこれの評価表で、ギャグを評価することナンセンスなので、点数以上に面白いとだけコメントさせていただきます。
ギャグやコメディを冗長に解説するという極めて無粋な事をしてしまいましたが、とにもかくにも頭空っぽで見ることができて、見た後は脳みその中身が空っぽ。コーヒーはモニターに飛んで、下手すると呼吸困難に陥るのでご注意を。
最後に、紹介してくれたたまさん、ありがとうございます。