しるき~ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
今になって「けいおん社会現象」を考察
レビューは2期の方でまとめて行っております。
ですので、今回はちょっと視点を変えて、この「けいおん!」という
作品に向き合ってみようかと思います。
まず、この作品が本当に社会現象化しているのか。
例えばうちの母ちゃん。エヴァンゲリオンという名前は知っていますが
けいおんは知りませんでした。
リアル友人も、誰一人としてけいおんにハマッた野郎は居ません。
ただ、ネット友人の中にはけいおんファンがかなり居ましたし、
某コンビニでグッズが買い漁られたりというニュースも御座いました。
よって、この「社会現象」は、ネットという社会、アニメ界という社会の
中での社会現象だと言えます。
ネットでの口コミが多く、ネットをやらない一般層は、そこそこ影響を受けた程度でしょう。たぶん。
何故こういった現象が起きたのか。
単純に考えると…
・ハルヒの様なオタク臭や極度な萌え要素を抑え、普段アニメを観ない層を取り込んだ
・部活動をテーマにしていて、若者は共感し、大人は懐かしさを覚えた
・口ずさんでしまう程取っ付き易い楽曲で、音楽面でも評価された
・「日常系」というジャンルを確立させた。
・それらを全て背負って製作した京都アニメーションの卓越した技術、演出力
こんなところでしょうか。たぶん。
しかしながら、弊害もありました。それは、けいおん以降、優秀な
京都アニメーションが常に一般受けを狙ったような作品を輩出
してきた事です。
ある種のチャレンジとも言えなくは無いのですが、アニメファンにとってのそれは
チャレンジに見えず、けいおんの遺産にすがり続けている様に
感じてしまうのです。(ちょっと言い方酷いかな…)
それ以降、ある程度のヒット作は出すものの、けいおんと並び立つような
作品は未だ輩出されていないのも事実。
この「チャレンジ」は成功とは言えない様な気もするのです。
何故今になってこんな事を書くのかと言うと、13年冬に始まった
「たまこまーけっと」が正にそれを象徴するような作品になってしまっているからです。
(面白くなるかもですけどね~)
ぶっちゃけ京都アニメーションという制作会社はそんなに好きでは
無いのですが、優秀さは認めています。なので、変に視聴者に媚びず、
我が道を突き進んで欲しいという気持ちで一杯です。
ギャルゲ原作でも萌え重視でもいいから、おもいっきりコアなファンを
狙った作品をそろそろ作ってみてはいかがかと思います。
(まあ個人的にギャルゲ原作は苦手なんですが。)
おおっと、社会現象に話を戻しましょうか。
唐突ですが、私は競馬ファンです。競馬界でも社会現象となった
馬は居ます。
「ディープインパクト」「オグリキャップ」「武豊」
競馬ファンではない方々でも一度は耳にしたことがある方も
多いはずです。
ですが、「ジェンティルドンナ」「オルフェーヴル」といった
名前を知っている方は少ないかと思います。
さしずめ、「けいおん」は「オルフェーヴル」なのです。
うわぁ・・・競馬のくだりは余計だぁ・・・挽回しないと…
しかし、総括。
個人的には「社会現象」という言葉に踊らされず、自分に合った
アニメを思いっきり楽しむのがベストだと思います。
製作者の皆様、ファンに媚びず、どんどん個性溢れる作品をお願いします!このとーりっ!!
(↑結局これが言いたかっただけかも)
あ、けいおん面白いですよ♪