plum さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
熱すぎるセリフに心が躍る
1988年、GAINAXがオネアミスで負った負債を返済するために作られたというアニメ。生足だした体操服みたいなコスチュームの美少女が、巨大ロボットで戦って、サービスシーンでも入れとけば売れるんでしょ?ってことで制作されたそうです。当時、Zガンダム、AKIRA、銀河英雄伝説、ラピュタといったアニメが好きだった自分にとって、トップをねらえ!はオタク向けアニメだった。マクロスやメガゾンーン23で好きだった美樹本晴彦のキャラクターは気になっていたものの、そのあざといイメージのせいで、興味がないというよりも拒否感が強かったものだ。そしていつしかアニメは見なくなったが、最近良くも悪くもエヴァに多少の興味が沸いたこともあって、庵野監督のこの古い作品を見てみようと思った。
感想はというと、超SF設定が意外と面白く、ノリコ達の熱い台詞がなかなかよかった。全6話のOVAということもあり、ストーリーはポンポンと進んでいく。1話は「エースをねらえ!」のまんまパロディ。ノリコが岡、カズミがお蝶婦人、コーチは宗方コーチですね。そんな地球上での日常は、2話以降ぶっとんだ壮大な展開になっていく。ブラックホールやウラシマ効果というSF設定。迷い無く倒すことができる外敵、宇宙怪獣。その数十億の宇宙怪獣を圧倒的な力で殲滅する主人公メカ、ガンバスター。本作の魅力は、設定の壮大さと、爽快感、テンポの良さ、そしてなんと言っても熱い台詞と熱演、それを盛り上げる音楽です!
「お姉さま、あれを使うわ」「ええ、よくってよ」
「スーパァァーイナズマキィーーーック」
「そんなものであたし達がやられると思ってぇぇぇぇ!」
「奇跡は起きます!起こしてみせます!」
最終回は全てモノクロで描かれます。それはまるで、最終決戦が歴史上の出来事であるかのように。