CC さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
OPがとても不気味。
原作は小野不由美先生。テレビアニメ化している作品は、02年に「十二国記」、06年に本作「悪魔シリーズ」(ゴーストハント)、10年に「屍鬼」とある。本作は、小野不由美による「悪魔シリーズ」と、それを原作とした いなだ詩穂 の漫画版を原作としたアニメ作品です。制作はJ.C.STAFF。
本作の原作である「悪魔シリーズ」のティーンズハート版はプレミアらしいですよ。
本作の内容はタイトルの通りGHOST(幽霊)をHUNT(狩る)お話ですね。「狩る」と言ってもジャンルはバトルではなくホラーになりますね。ホラー作品ではあるものの、ユニークなキャラクターが多数いて、入りはとてもコミカル、取っ付き易い作品に思えました。幽霊が生まれた理由や、不思議と起こるポルターガイスト現象を主人公に感情移入しながら見れば恐怖を感じ、楽しめる作品と思います。
話数は全25話で8つエピソードが描かれています。私のオススメエピソードは♯2[人形の家]、♯7[血ぬられた迷宮]です。ホラー耐性のない人の方が楽しめます。
私自身ホラー耐性はある方だと自負しているので、本作にビビったり、チビったりなんて事はありませんでした。ホラーって幽霊や怪奇現象など謎めいた部分が必ずある訳じゃないですか。その設定が雑だと話そのものが肩透かしに感じて、怖くないし面白くない「なんじゃこりゃ」と、思う作品があるんですよね。本作はその辺りを恐怖を煽るような作りではなく、じわじわと恐怖を感じさせる話の作りになっていたので、魅了されましたね。恐怖心がない中で楽しめた理由はそこかな。
あとは、ユニークなキャラクター良かったですね。怪奇現象に密接な関係にある方々「お坊さん」「巫女」「エクソシスト」「霊媒師」「陰陽師」「心理学者」「超能力者」と、どこの劇団?みたい感じなのですが、それぞれ特徴や内面が個性溢れていて、話が進むにつれてキャラクターの色々な表情が見ることができたのは良かったです。
不満に思った所もありまして…コレばっかりはどうしようもないのですが、本作は「未完」なんですよね。伏線が全然回収しきれていません。例えを上げると、主人公のマイちゃんが渋谷にナルシストだからという理由で「ナル」とあだ名をつけた時の渋谷の反応が「キミも僕をそう呼ぶのか?」(曖昧)って台詞があるのですが、「も」って誰に呼ばれていたの?という謎が明かされないまま終わってしまいます。この事を調べると衝撃的な事が発見できるので、原作を知らない方は調べて見てくださいな。
それと、マイちゃんの超能力。未完ゆえにマイちゃんの超能力が都合良すぎに感じ取れる。ただの女子高生が実は超能力者で「夢」を見て、物語の核心に…迫りすぎやしないかい?「夢」に渋谷が出てくる所なんかを見ると何か裏がありそうなのですが、その辺りも謎のままでしたね。残念です。
このレビューを書くうえで、マイちゃんが幽霊に使用していた「早九字護身法」について少し調べたのですが、対処法として間違ってはいないようです。ただ、主人公補正がかかっているので、私たち一般人がやっても意味ないよん♪