あれこれ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:----
星にぶつかった少年
久々に見たくなり見たのですがやっぱり私はジブリ作品の雰囲気が好きです。なので特に何がどうなってるの?という感覚ではなかったのですが、いろいろ聞かれると確かに分からないことばかり。原作は読んでいないのですが、いろいろ調べてみるととても興味深く、驚かされました。
宮崎さんはハウル役の木村さんに「この少年はね、星にぶつかった少年なんだよ!」とお話していたそうですが、これはハウルとカルシファーのことらしいんです。
荒地の魔女がソフィーにハウルに渡すよう忍び込ませた呪いの絵には星と少年の絵が描いてあり呪文には二人の契約のこと、サリマン先生がソフィーにハウルの話をする場面などにもたくさんの星の子が出てきます。そこに注意するともう物語の初めには二人の契約を暴くヒントがあったんですね。。。
私はまったく気づきませんでした。
そしてなんといってもソフィーについて。。。
魔法使いだったなんて。。
生命を与える魔法。。。なんてこったい。。。
カルシファーに水をかけても死ななかったのはそのため?
私愛の力だと思ってました。。。本当に。
まあそういうのもあるのかな?
そして自分でも知らないうちに自分にも呪いをかけていて、そのため自分に自信のないソフィーを90歳のおばあさんに見せてしまう。ハウルへの恋心や前向きになった時、無意識に開放的になっている睡眠中などに若返り、再び自分に自信がなくなると老いてしまう。この変化に注意するとこのソフィーの変化にソフィーそのものの感情が見え隠れしていてもっとソフィーのことが知れます。
だけど見ているうちについつい話に夢中になって、いつソフィーが若返ったのか見逃してしまうのですが、人の気持ちなんて分かりにくいものを、ソフィーは分かりやすく見た目で表現しているのに。。。
それでもいつの間にか見逃してしまう。。。
気づいた時には18歳、50代、90歳。
それでもハウルはその変化に気づき呪いを解こうと頑張る姿を見ると、またハウルの好感度UPです。
これもまた愛だと勝手に浸ってます。
この作品、宮崎さんは原作にはある説明を一切省いたそうな、納得です。。。知らなかったことばかり!!
しかしこれが分かってもう一度見てみるとこの作品、もっと好きになれます。
最初気になった倍賞さんの声も気にならなくなってきたくらいのめり込みました。
原作も読んでみようと思いました。内容は少し違うらしいですがきっと素敵な作品なんだろうと思います。