ぱるうらら さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
こんな最終決戦を待ち望んでました!!
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』はロボット系アニメ映画です。
舞台はΖΖから4年後。アムロは29歳でシャアは33歳になりました。最初は敵として出会い、次は敵の敵は味方といった形でエゥーゴで共闘。最後はどちらもやはり最大の敵として決戦を迎えました...。私はこの「敵が味方となり再び敵として見える」といった構図はどちらにも愛着を持っていた私にとって、とても素晴らしい設定だったと思います。また、そんな想い入れの強い二人のどちらにも戦死を望んでなかった私にとっては今回の二人の決戦に関して、白黒はっきり決めるのも有りだったのかも知れませんが、個人的にはあれはあれで良い締め方であったのではないかと思ってます。時には曖昧な終わり方も必要かと...。
私がこの作品で一番評価している点は躍動感溢れる激しいMS戦のシーンでした。1作目、2作目、3作目と様々な決戦を観てきましたが、どれもストーリーは良いのですが戦闘シーンが今一つと言うか、後一息欲しかった所です。その点、逆シャアの戦闘シーンは劇場版という事もあってか、非常に満足のいくモノになっていました。特に“サイコミュシステム”は此れまでにアナログな戦い?を観て来た者にとって少々チート臭い気もしますが、其のお蔭で動きのある戦闘シーンを作り出したと思います。他にもビームサーベルを用いた戦闘シーンも白熱していました。そして、サイコミュシステムが導入されたνガンダムの戦闘方法そして機体そのものもカッコ良かった。
戦闘といえば、ビームライフル及びビーム砲の音が少々変化して“スターウォーズ”のビームライフルの音に聞こえた様な?
最後のシーンはいつもより熱いシーンでいつも通りの超自然的要素満載な終わり方でしたが、もう慣れました。
このアニメはコロニーだの隕石(アクシズ)だの、兎に角地球に何かを落とすのが好きですなw それでもレーザーを当てない事は何処か良心的ですが。
当初はガンダムの良さというモノを知らず、一番初めにこの作品を観てしまうという暴挙に走ってしまった私でしたが、初代からこの作品までを観て来て、そのストーリーやMSのデザイン、登場人物の心情表現などの完成度に感服致しました。そしてアムロとシャアの戦いの幕切れであるこの逆襲のシャアは評価されるべき素晴らしい作品であったと思います。