ともか さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
実に淡々とした学園青春もの。 独特の雰囲気を持たせつつ「無難」を極めた作品 ≪改稿≫
小説原作で、2クール全22話構成。原作は未読です。
ぼんやり眺めるように観ることができて疲れず、
キャラの心情描写もできていて、
全体としては まずまずバランスのとれた良作だったと思います。
原作が「ミステリー・ホラー部門での受賞作品」と聞いていたのですが、
(私も含めて)原作未読の方にとっては、
おそらく多くの方が想像するのとベクトルが違う作品ではないかと思います。
ジャンルはミステリー、推理、学園、青春。
ただ、推理と言っても「視聴者のみんなも一緒に考えてみよう」という方向ではなく、
超人的な「ひらめき」能力を持つ折木が主要4人の中心となって説明してくれるのを
「へぇ~、そう。それなら確かにつじつまが合うね。折木すごーい。」
という感じでした。
この作品に直接登場しない関谷純(千反田の叔父)いう人物が、
10年前マレーシアへ渡航して7年前に行方不明となっている。
日本の法律上でもうすぐ故人となってしまうので、
千反田は文集「氷菓」にまつわる真相を急いでいるわけですが…。
{netabare}伯父が故人になってしまう事それ自体に対しては
全くと言えるほど気にしていない千反田の様子が不自然に感じられた。
19話にて突然、
「(千反田)伯父さんの葬式は滞りなく済みました」{/netabare}と。
これが私にとっては、どうしても腑に落ちません。
良く言えばこのおかげで淡々とした感じに仕上がったとも言えるのかもしれませんが。
そして、文化祭が終わってこの物語の目的が達成された後は、それ以上小エピソードは付けず、
あと1話くらいで綺麗に終わってほしかったのも正直なところ。
キャラについて、
主要キャラが最初から最後まで4人だけだったので
分かりやすさという点では非常に良かったです。
ただ残念ながら作中のキャラに対してほとんど魅力を感じませんでした。
「わたし、気になります!」「省エネ主義」この辺りも別に面白くもない。
アニメは非現実の世界のなのだから、
もっと個性の強いキャラを登場させてほしかったと、個人的には思います。
次に音楽。
前期OP:優しさの理由
前期ED:まどろみの約束
後期OP:未完成ストライド
後期ED:君にまつわるミステリー
どの曲も青春、ワクワクといった明るいの曲調、
でも、どこか切なさもある感じの歌詞、
この作品にとても合っていると思います。
中でも前期OPが個人的に一番好き♪
ED曲は後期のほうが好きかな?^^
映像はOP・EDともに後期のほうが凝ってる気がしました。
作画はについては、そこは定評のある京アニ。
細部まで手抜きが見受けられず、非の打ち所が無い最高の出来でした!
さいごに、
物語は1話完結の時と、そうでない時があります。
物語の区切りが見え辛く、視聴を進めていくにあたって結構困りました(- -;
「あと何話でこのエピソードが終わるの!?」って^^;
同じような思いをした方もいるのではないでしょうか?
これから観る方は視聴を進める際の参考にどうぞ↓
※物語の区切りは あくまでも個人的な解釈です。
また、明らかな間違いがあったとしても責任は負いませんので悪しからず(^_^;A
間違いに気付かれた方はご指摘いただけると幸いです。
第03話~第05話の3話が連続
第08話~第11話の4話が連続
第12話~第17話の6話が連続
上記以外はすべて1話完結
2012年12月02日、初回レビュー
2012年12月03日、加筆&一部修正
2012年12月23日、半分ほど改稿、視聴中メモを削除