plum さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ふたりに素敵な未来が訪れますように
ラノベ原作のアニメは、ほとんど見ません。最近ではラノベ原作というだけで、1話すら見ない方に仕分けしてしまうほど。数少ない好きな作品はというと、化物語、フルメタルパニック、とらドラ、古くはロードス島戦記というところです。そんな私にとっての希少なラノベ枠に、狼と香辛料は追加されてしまいました。
他の方のレビューを見て興味はあったのですが、あの耳と尻尾のついた少女が、一昔前の典型的な萌えキャラに見えてしまったんですよね。ところがどっこい、暇に任せて見た本作は、予想外に楽しませてもらいました。中世ヨーロッパ風の世界で描かれるのは、行商人ロレンスと賢狼ホロの物語。商売を真面目に描いているのも新鮮でしたし、何より二人の関係がとても微笑ましいもので良かったです。
最も好きなポイントは、やはりホロとロレンスの会話です。こういう、夫婦漫才みたいなの大好きなんです。お互いに意地になったり照れたりを繰り返し、次第に想いが重なっていく。恐らく多くの人が、ふたりにステキな未来が訪れることを願うと思います。
クレジットを見ると分かりますが、原画・動画とも多くを海外に発注しているようで、作画のクオリティは低いといってしまってもいい出来です。酷いときは、(これ俺の方がうまく描けるんじゃ…)と思ってしまうときもありましたが、それでもキャラデザが好みでしたので、さほど気にならずに最後までみることができました。二期は国内スタッフのようなので、その辺りは安心していい所でしょうか。
最後になりますが、この作品はOPとEDがとても素敵で、毎回飛ばすことなく見ました。なにより本編の世界観にとても合っていて、OPやEDが作品の一部になっていると思います。
OP:「旅の途中/清浦夏実」
降りしきる雪の中のホロ、夕焼けの湖畔?を馬車で旅するホロとロレンス、とても印象的でした。
初めのタイトルのところがお気に入り。
ED:「リンゴ日和 〜The Wolf Whistling Song/ROCKY CHACK」
大好きなゼーガペインのED「リトルグッバイ」を歌った人達じゃないですか!
本編の余韻に浸ることができる、明るくて楽しい歌です。
さてさて、お次は二期でも見てくるでありんす。