ほるん吹き さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ゆるやかな学園ライフ。何でもない日常こそ最高の青春!?
唯たち軽音部3年生にとっては高校生活最後の一年を、じっくり2クールかけて描いています。
修学旅行や学園祭、マラソン大会など、軽音部の活動とは関係ない学校行事についてのエピソードも多くなり、ただでさえ少ない演奏シーンがさらに減ってしまいました^^; まぁそんな普通の日常シーンを見ているだけでも十分楽しめるのですが。
それに、その分軽音部以外の生徒たちとの絡みも増え、クラスの一員としての彼女らの存在感がまた新鮮に思えました。あぁ、他にも友達いたんだなぁとか(当たり前ですがw)。
{netabare}そんな数少ない演奏シーンが特に見られるのは、7話お茶会、9話商店街の演芸大会、20話学園祭ライブ、24話卒業式のエピソードなどです。
7話 お茶会
澪ファンクラブ会員のために開かれた、澪オンステージのライブ。本当は恥ずかしくてあまり乗り気でなかった澪でしたが、みんなの気持ちに答えようと頑張る澪の誠実さが見られた話でした。
演奏楽曲:「ふわふわ時間」(イントロのみ)、「ぴゅあぴゅあはーと」
9話 商店街の演芸大会
ゆいあず2人によるステージ。テストと時期が重なっていましたが、昔からお世話になっているおばあちゃんに恩返ししたいという唯の優しさから実現した形です。一緒にステージに立つ事を決意した梓からは、何だかんだ唯が放っておけない彼女の愛が伝わってきました。
演奏楽曲:「ふでペン ~ボールペン~ ゆいあずver.」
20話 学園祭
相変わらずのgdgdな唯のMCや、クラスメイト達の愛の手など、臨場感あふれるライブが楽しめました。
ライブを終え静まり返った部室に戻ると、唯たちは最後の学園祭が終わってしまったという現実をようやく実感します。お気楽のんびり過ごしてきた彼女らを見てきただけに、感情的に大泣きするシーンには心打たれました。彼女らなりに青春を謳歌してきた証ですね。その後の満足げな寝顔で安心しました。
演奏楽曲:「ごはんはおかず」「ふわふわ時間」「U&I」
24話 卒業式
卒業の日を迎えても相変わらずゆるゆるな唯たち3年生の面々。でも別れを惜しむ梓の思いを知ってようやくしんみりしていきます。そして3年生が梓1人のためだけに曲を演奏します。
演奏楽曲:「天使にふれたよ!」{/netabare}
日常系の作品という事もあり、卒業に向かって話が盛り上がっていく、という展開は特になく、最後も普通の学園生活を送った唯たちが普通に卒業していくだけでした。でもだからこそ彼女ららしいと言えます。
仲の良い友達と過ごすいつもの風景、いつまでも続くと思っていた日常。そんな当たり前のようだった楽しい日々とも、卒業の日を迎えたときにお別れしなくちゃいけない。そんなこと頭では分かっていつつも実感はわかず、いざその瞬間がきたときに改めて気づく。
そんな普通の、誰もが経験しうる青春だからこそ感情移入がしやすく、感動できる要因ともなっていたと思います。