メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最初は絶賛だったのですが……「絶園のテンペスト」
追記:見終わって
なんなん? しびれさせてくれた前半はどこにいったんだろう。と、違った印象を持ってしまいました。大好物な素材を使ってくれていただけに、残念。
以上、最終的な感想
おもしろくなってきましたよ。世界よりも個人の情愛に価値がある。はっきりいっていいです。何がいいかというと……
なんだかんだいいながらこの作品世界はおもしろい。キャラクターの設定も悪くない。理性的で頭の回転のいい主人公の存在が意味がある設定だったし、ネジって、ひねられたプロットも悪くない。
問題は、ふたつの木の作品中の説明を鵜呑にするのは、演出が足りないってこと。そのあたりは相変わらず、だから?とか、なんで?とか、ツッコミたくなってしまいます。
9話彼氏では、作中のサモン同様、苦笑してしまったわけですが、10話でもその波紋はしっかり残ります。
笑い、いや、それほどの思いが彼(兄)にはあったわけで、世界が亡失しようが、妹の仇をとることが最上目標であるという点ではブレてないわけですが、冒頭話で、「世界を救ってやる」というセリフがあったので、ちょっと中途半端かなと。
せめて「世界も<ついでに>救ってやる」という感じのほうがインパクトと整合性もあったような、などと勝手に考えています。
嫌な言い方をすると、何度も登場する「世の理」が、ご都合主義そのものであったなら、最後に暴れてしまう、かも。
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1話から8話までまとめて観賞。悪くないです。話は分かりづらいわけではないのだけれども、動機付けなどの演出などがぜんぜんうまくない。もっとばりばり飛ばしてほしいな、と。
若い方はあまりご存じないと思いますが、一話目でシェイクスピアだなと思い出しました。テンペストそのものは、これまで何度もドラマ、映画になっており世界で愛されている作品です。
そのモチーフを一部に援用しながらどう展開してくれるか、岡田氏はどうするのかなと期待していました。期待は裏切られ、彼女も天才ではないのだなと安堵した次第です。原作との関係なのでしょうか?! 構成の失敗?!
とはいえ、まったく面白くない作品ではありません。脚本と演出がだめなだけで、ほんらいはもっと楽しめるものになったのではないかと。
最後まで観ます。これはたしか。なぜならシェイクスピアは大好物なのです。どういう引用が出てくるのか、そしていまだに分からない、「彼女の死」の謎、副題の「文明一掃」が何をいいたいのか、確かめたいから。
まぁ、どこかピントがぼけたかんじがするのは、主要な登場人物の誰にフォーカスがあたっているのか曖昧ではっきりしないからでしょうか。うまくいけばすごいけど、作り手側の力量が問われるパターンです。絵の動きもちょっと物足りないし。
魔法という言葉が出る度になぜか笑ってしまう私がいるし、9話では敵方のサモンと同様に苦笑してしまいました。これを笑わせない作り込みがそれまでなかったわけで、残念です。