りぃたん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
熱く感動しました、そしてちょっと恥ずかしい告白(。-_-。 )。
久しぶりに熱くなる作品でした。
実は、かなり感動しました。
私的には、視聴中、ジブリを越える作品だとさえ思える程でした。
展開は、誰徳シリアスと感じる人も多いようなのですが、
コメディアニメキャラだって、真面目に悩むんです(笑)。
そんなシリアス好きの私は、6、7話から、
また特に面白くなってきました。
どのカットも京アニらしい品質の良さと
ドラマッチックな美しいレイアウトに、背筋がぞくぞくしました。
中二病というだけに、
多くのアニメのオマージュが見られると思うのですが、
魔女の宅急便や千と千尋、カリオストロの城など
彷彿させるシーンも多く見られ、
成長過渡期を描いていることもあって、
宮崎作品を度々、意識させられました。
ちょっとばかり恥ずかしい告白なのですが、
なぜ、私がこんなに感動してしまったかというと、
中二病の大切さを再認識している所、
この作品に、正に出会ってしまったからなのです。
この年齢になって、リアルの味気無さから、
再びアニメに何かを求めるようになった私には、
衝撃的で、興味深く、且つ共感できる作品でした。
六花ちゃんほど重症ではないにしろ、
中二病を患う気持ちは、逃避というよりはむしろ、
人生の志を指針してくれる理想のようなもので、
誰しもが、心の奥で抱いている恥ずかしくもなんともない
重要な思いではないかと、
疑問に思っている最近だったからたからなのでした。
フィクションの中には、心の中の真実があるのですよ。
そんな私は、
最終回の{netabare}夜の水平線の並ぶ船の灯りを見て、
詰まらないリアルにいる六花にゆうたが叫ぶ
「爆ぜよリアル、弾けろシナプス、バニッシュメントズィスワールド!!」{/netabare}では、
スタンディングオベーションしてしまったほどです。
そんな心境でしたので、最後のナレーションは、
1話からの繋がりであったのですが、
リアルに戻されて興醒めしてしまうくらいでした。
というわけで、この作品は、かなり私の心の作品になってしまったことは、言うまでもありません。また、多くの人の反響を呼ぶような面白い作品だったのではないでしょうか。
そして今日も、
「爆ぜよリアル、弾けろシナプス、バニッシュメントズィスワールド!!」と玄関先の心の中で叫び、
時間ギリギリなバスに向かって走っていく私なのでした。