ストライク さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
それでも彼女達は幸せなんだと思う。
原作 漫画 未読
1期 全13話
公益法人「社会福祉公社」は、表向きは、首相府の人名救助事業となっているが、しかし、その実態は瀕死の患者に「義体」(サイボーグ)と呼ばれる機械の体を与え、条件付け(洗脳)を施し、政府のための汚れた仕事を行う特殊な諜報機関。
その仕事は、テロ等を犯す人を殺す暗殺者です。
「義体」にさせられるのは、幼い少女ばかり。
{netabare}
義体は丈夫で、普通の人の何倍かの能力があるが、
条件付け(洗脳)されると、以前の記憶がなくなり、
まるで小鳥が始めて見る者を、親と認識するかのような
「スリコミ」が担当官にかかり、殆どそれは好意となります。
その為、担当官の言葉は絶対で、忠実です。
しかし、条件付け(洗脳)をする事によって、彼女達の寿命は短く、また、味覚、記憶などの、様々な障害を負う事にもなります。
彼女達は、各担当官一人づつ就いて、言わばパートナーの様な関係になります。
パートナーと言っても、彼女たちの事を機械や人形の様に扱う者もいれば、妹の様に接する担当官もいます。
彼女達と感情をもって接すれば寿命の短さゆえ、別れが切なくなる事は明白な訳で・・・
任務以外の時の彼女達は、普通の少女の様な振る舞いをします。
ゆえに、任務で人を平然と殺すのを見ると、心が痛みます。
瀕死の重傷で、まともに生きられなくなった彼女達が、
万能な機械の体と銃を与えられ、洗脳を受ける・・・
記憶を消され、傷つきながらも、生きる為、幸せの為に戦う、愛しくも悲しい少女達の人生・・・
それは本当に幸せなのだろうか・・・?
いいえ!それでも彼女達は幸せなんだと思う。
彼女達にとって、担当官に尽くし、一緒に居られるだけで幸せを感じられるのだから・・・
{/netabare}
人生とは、幸せとは何か?考えさせられる作品でした。