maruo さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
めぐり逢い~思いが想いに変わるとき~ A
原作未読
私には大切にしている一つの曲があります。
タイトルは「COMME AU PREMIER JOUR(邦題:めぐり逢い)」。
Andre Gagnon(アンドレ・ギャニオン)というカナダのピアニストの代表曲です。
ヒーリングの代表格とされることもあるので、何となく曲調は想像ができると思いますが、とても緩やかで優しい曲です。
私はこの曲を20年以上聴いています。
辛いことや悲しいことがあっても、優しく語りかけるように全てを包み込んでくれる、私の人生にとってかけがえのない曲の一つです。
さて、この作品は某CS放送局の再放送を録画していたのですが、必ずしも視聴に充てる時間のアテがあった訳ではなく、録画したもののお蔵入りというパターンになりかけていました。
しかし、ある日、ふとTVのチャンネルを変えたところ出逢ってしまったのです。
それは第11話で、主人公・凜々蝶の手紙の文章の断片が、折り重なるような台詞として流れているシーンでした。
『アンドレ・ギャニオンを知っていますか・・・めぐり逢いという曲がとても好きです・・・』
そして、まさしくその曲が流れていたのです。
(この作品は純愛がテーマに違いない!)
その瞬間、(絶対に)視聴決定です。
しかし、いざ視聴してみると・・・。
主人公の凜々蝶は、見下した物言いと内面とが非常にアンバランスで、余り純愛とは縁がなさそうなタイプ。
そのシークレット・サービスとなる御狐神は、一見まともそうに見えますが、謙(へりくだ)りようが尋常ではありません(何かあるのですか・・・??)。
周囲にも個性的な人(妖怪)が多い中、どう見ても恋愛に発展しそうなキャラクターは私には見当たりません。
そんな環境のもと、私の直感とは裏腹にコメディータッチで話が進んでいきます。
しかも、非常に下品な登場人物まで現れ、そのキャラソン(ED)が「SM判定フォーラム」ですと!?
ああ、何処へ向かって進んでいるのやら・・・と首をひねってしまいます(-ω-;)ウーン
誤解がないように言っておきますが、多少の行き過ぎ感があるとはいうものの、コメディーとして悪い訳ではありません(むしろ良い部類です)。
ただ、純愛ものとして見る気満々の私にとって、出鼻を挫きそのまんま続いていくという展開が予想外だったというだけのことです。
果てさて、このままちょっと行き過ぎたコメディーで終わってしまうのか?
それは見てのお楽しみです。
{netabare}
彼(名は伏せておきます)が自分のことを初めて手紙に書いたときから、二人の「思い」はより深い「想い」に変わっていたのだと思います。
凜々蝶の手紙の言葉の数々、それに重なって流れる曲「めぐり逢い」。
対面するのは後ですが、心は既にめぐり逢っていたのです。
そこに至るまでとても長い助走でしたが、改めてがっちり心を捕まれました。
そして最終話、気づいた時には涙が・・・。
それにしても私にとっては選曲が余りにも・・・。
めぐり逢いに感謝です。
{/netabare}
◆第11、12話の挿入歌(再掲)
曲目:COMME AU PREMIER JOUR(邦題:めぐり逢い)
アーティスト名:Andre Gagnon(アンドレ・ギャニオン)