卵の殻 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白いけど主人公にイライラする
様々なアニメ、聖書、哲学、心理学などを織に織り交ぜて、わざと難しく複雑に作ってあるアニメなので、考察サイト等できちんと調べないと、なかなかこのアニメは理解できません。
でも、グロく残酷なシーン、独特な演出、胸を抉る様な心理描写、イカしたOPEDそしてBGMなど、興味を沸かせるポイントが沢山あり、一度見たらハマってしまい映画まで全部借りて見ました。
でも若干主人公にイライラしました(笑)
主人公の碇シンジ君は悲しい幼少時代を過ごしたせいで弱虫で卑屈な性格に育ってしまった中学生。彼はそんな自分や周囲に葛藤抱えております。
彼は葛藤を解決しようと何度か「逃げちゃだめだ」なんつって奮闘しますが、一向に周囲が自分の思い通りにならないもんだから、都合の良い理由をつけて今までの自分を正当化し「これでいいんだ!僕は僕で良いんだ!(^p^)ヘラヘラ」 という結論に至ります。
シンジ君の成長物語どころか、種まで退化してお終いなわけです。一歩も踏み出さず、戦いもせず…なんとなく胸糞悪いです。
そもそもATフィールドというものが救いようがないほど絶望的にバカバカしく、さっさと大人になれ、逃げてんじゃねークソガキというのがシンジ君に対する感想です(笑)
テーマも演出もキャラも好きだけど、シンジ君が軸なので彼のキャラクター性は少し子供っぽ過ぎて最後に熱を奪われてしまうのが残念。