じょー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日常と非日常の交差点
荻原規子のファンタジー小説のアニメ化、本来の意味でPA Worksが原作付きをやるのは、Anotherとこれだけの様な気がしますが、正直言って、オリジナル(花いろ、TariTari)や、半原作やプロットのみ(TT、AB、CANAAN)と比べるとどうでしょ。正直いって原作付きの作品の方が今ひとつの様な気もします。
相変わらず、キャラデザや背景の美しさは良かったと思います。10話以降のニヤニヤも悪くなかったかなと。早見さんの泉水子は可愛らしさと、力強さが同居していて良かったかと、能登さ・・なんでも有りません。内山 昂輝さんもシンコウによく合っていたと。こう言って上げて行くと、部分部分の出来はすごく良かったのですが、それがアニメ全体の出来に反映されてはいなかったという感想でした。
特にシナリオはなんというか置いてけぼり感が酷かったような・・原作は途中までしか読んでないとはいえ、ストーリーはトレースできているのですが、も少し心理描写は丁寧だったかなと思います。原作5巻を1クールということで、それだけに窮屈に話が進んでいったような、かといって原作まんまやったら、逆に間延びしていたような。少し微妙な感じです。ま、それでも西の善き魔女よりは良かったというのが結論かな~
次のPAは森見登美彦の原作アニメですが、期待してます
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3話まで
{netabare}
ここまでが、1巻の中学生編、正直言ってここは序章という感じでまだ盛り上がらない所、鳳城学園編からが大きく話が動き始める本番という感じです。といっても基本そう大きな話が動く訳ではないかなと、1巻プロローグに結構時間を費やしたので、ここからの展開が少し心配ではありますね。ただ、原作では泉水子の心理描写が中心に動いていくので、ここはどうアニメで表現するのかは楽しみにしたいと思います。
さて、3話までのキーは、姫神降臨と、舞の2つの場面かと、一つの”器”に神格と人格を持つ泉水子を表現する2つの対象的な場面でしたが、姫神の方は想像通りに表現していたかと、ただ、舞の方は期待が高かっただけに、演出がもう少しという感じはしました。とは言ってもさすがはPA、舞の背景、キャラクターの動きはさすがだったかと。十分印象的な場面でした。
一つのキーと考えていた、泉水子のキャラクターも気に入っています。はやみんの声の印象もばっちりですが、能登さんでもよか・・・いえやめときます。
{/netabare}
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視聴前レビュー
{netabare}
原作途中まで既読
世界遺産熊野の神社の出。世間知らずで、人見知りな泉水子。その出自故にに巻き起こる運命に揺られながら、成長していく、和風のテイストのファンタジー。割とありきたりなストーリーでありながらも、主人公と周りの成長に引きつけられていきます。絶滅危惧種のリスト、レッドデータブック。絶滅を危惧される少女に秘められた物語。
原作はファンタジー小説として有名な荻原規子さん。西の善き魔女がアニメ化されたような、そんな記憶はなかったような・・・・デビュー作「空色勾玉」をはじめとした勾玉シリーズの方が有名です。本作は勾玉よりよりストーリーよりキャラクター形成と描写に寄っているので、こちらの方がアニメ化には向いているかも。
とりあえず。主人公;泉水子のキャラクターが可愛いかどうかで、大きく左右されるかと思いますが、キャラクター原案;岸田メル原案で、盛り上がり、芝美奈子キャラデザで一度は勝手に盛り上がり、実際の原案を見てがっかりして、そして、PVの素晴らしさに、再び勝手に盛り上がっています。CVは早見沙織さん。うんばっちりです!同じくメル絵だった、花いろの関口キャラよりも個人的よいのではと思います。PVの”舞”のシーンは印象的でした。
監督 - 篠原俊哉
シリーズ構成・脚本 - 横手美智子
キャラクター原案 - 岸田メル
キャラクターデザイン - 芝美奈子
アニメーション制作 - P.A.WORKS
さて、P.AWorks、原作付きはAnother 以来2度目、決してAnotherも悪くなかったのですが、オリジナルが多い会社です。スタッフは黒執事のスタッフの様です、相楽親子のキャラデザを見るに、女性向きにデザインされているようで、これは割と狙いがはっきりしてるのかな。どちらかと言うとオリジナルの「凪のあすから」と花いろ劇場版の方にメインが行ってる様な気もしないでもないですが、そこは、我らがPA、頑張れPA。
期待してます。
{/netabare}