しゅりー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「何だよこれ!おかしいよ!!」と言いたくなる第3作
エヴァンゲリオンの21世紀新劇場版第3段。
新劇場版「序」、「破」ともに記録的な大ヒットを飛ばした
シリーズの全4作中第3作目ということでとんでもない期待と
凄まじいプロモーションを経て劇場公開に至りました。
公開日からの2日間で2012年度のオープニング興行収入トップ(11/23現在)
という話はもうさすがとしか言いようのない人気です。
さて、まず一言。 申し訳ありません。
私はエヴァ、ヱヴァともにレビューを書いたことがないので
本作にレビューを書くことは失礼なことと理解した上で書いています。
エヴァには本当に色々と思うところがあってなかなかレビューとして
まとめられないのでせめて最新作だけでも書いておこうと思いました。
本編は冒頭からまさかの同監督他作品の楽曲アレンジ登場。
上記楽曲も含めて素晴らしいクオリティの鷺巣詩郎さんの音楽の数々。
TV版時からのキャストと冒頭登場の新キャラクター達の声優陣の名演。
既存のエヴァの印象をまた一つ塗り替えそうなデザインのメカや舞台。
憂鬱な物語を一層引き立てる描写、緊張と不安を掻き立てる戦闘シーン。
そして、色々と伏線を盛り込み過ぎて一視聴者として頭がパンクしそうな展開。
これ、しっかりと自分なりに映画の印象を整理するのには
まだまだ何度も視聴する必要があるように思えました。
このあたりが真のエヴァファンにはなれない者の限界でしょうか。
もう気分はTV版でディラックの海にハマる初号機を見ている時のようです。
とにかく色々と隠された真相を「こういうことかな?」と
予想しては全く違う方向にはずれるということばかり考えて視聴していました。
私個人としては「序」、「破」のエンターテイメントな感じが
なかなか楽しかったので本作の展開には当惑しましたが、
純粋に映像が与える印象の力は前2作よりすごかったと思います。
前作を視聴した一部ファンから「シンジさん」とも言われた
シンジくんがその後どう落とされるのか?上げられるのか?
気になる方は是非劇場でご覧ください。
そして次回作をハラハラしながら(何年かかろうと)待とうじゃないですか。