takumi@ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
笑いと真面目さの絶妙なさじ加減
2期を現在放送中なので、それを観る前に・・と、こちらの1期を視聴。
なるほど、ほとんどが生徒会室での密室劇で、議題と称しては
あまり学校に関係ない内容を駄弁り合っている。
でもそれがすごく可笑しい。
それぞれのキャラが活き活きしている。
生徒会長の桜野 くりむ(さくらの くりむ)は、小柄で
ちょっと子どもっぽいけれど、カリスマ性はすごく高い。
副会長の椎名 深夏(しいな みなつ)はボーイッシュな熱血漢だが
意外にもすごく乙女な純情も持ち合わせていたりする。
書記の紅葉 知弦(あかば ちづる)は大人びていて女王気質。
会計の椎名 真冬(しいな まふゆ)は、深夏の妹であり、
男嫌いだがBL小説を創作するのとゲームが趣味の妄想少女。
そして黒一点の主人公であるもう1人の副会長・杉崎鍵(すぎさきけん)は
エロゲ・ギャルゲマスターでハーレムを作るのが夢だったりするフェミニスト。
そのほか、生徒会のスキャンダルを狙う新聞部員の女子やその妹、
顧問の先生などが主な登場人物なのだが、
みんなそれぞれに過去のトラウマ的なものや劣等感、
複雑な想いを抱えていたりもして、深みを持たせている。
アニメをはじめとするパロディネタが随所に盛り込まれ、
元ネタがわかる人&笑いのツボが合えばけっこう笑えるし
いつのまにかその場に自分も居合わせているような感覚。
それでも、くだらないことばかり話してるわけじゃなく
それぞれが過去と向き合うエピソードなどもあって
これは賛否ありそうだが、物語としてもちゃんとまとまっていたとは思う。
こういうジャンルの作品って、今まであまり観てこなかったのだけれど
面白いものだったんだね。
気楽に観ながら笑って、ちょっと心が温まる作品。
このまま2期の現在放送済みの分まで、なんとか追いつこうと思う。