卵の殻 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
千昭=戻らない大切な思い出?
まず視聴前にティッシュまたはハンカチのご用意をお勧めします。確実に泣かされます。
人と別れる時、悲しみの他に、胸を締め付ける“何か”を感じると思います。その“何か”を教えてくれるアニメです。
時かけは何回見ても泣ける
夏に見たい青春アニメNO1です。
まだ見てない人は是非見てほしいです。
↓以下ネタバレ↓
{netabare}私の勝手な解釈ですが…千昭は「戻らない大切な思い出」そのものではないでしょうか?
最初は“千昭いなくなっちゃった(泣)”“なんでタイムリープ無駄遣いしたんだよ(泣)”と、表面的な感想でした。でも千昭が「戻らない大切な思い出」だと仮定すると、千昭と真琴の別れは、この世で最も尊いモノとの別れだった…と思えてきます。
最後のシーンで千昭が“未来で待ってる”と言います。この「待ってる」はきっと、真琴が、未来に、あの絵を残してくれる事を俺は待ってる…という意味だと思います。
つまり二人はもう二度と「今と同じ形で」会う事はできない。それが真琴と千昭の“人対人”の別れではなく、真琴と千昭(戻らない大切な思い出)の“人対時間”の別れを表しているように感じました。
たぶんこの作品が老若男女問わず人気があるのは、ただ高校生同士の恋愛~別れまでを描いたのではなく、誰もが経験したであろう“尊い時間”との別れを描いているからではないでしょうか?
そう考えると、ああ自分の人生にも“千昭”が存在していたんだなーなんて(飛躍しすぎ?)思えてきます。それこそがこの映画を見て感じる「切なさ」ではないでしょうか
{netabare}