優馬 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アリスゲームとは何か 何故それがしたいのか 7人のドールたちはどうなるのか
ローゼンメイデンの2期作品となります
この作品ですべてのドールが集合することになります。
人形師であるローゼンは何を思ってドールを作ったのか
結局のところは良くわからなかった
ただアリスになるために戦う必要はないといっていた
今回の作品はとにかくアリスゲームによってドールたちを
戦わせるという目的が見えていた
戦わせたいという何者かの目的のために戦いたくないドールまでが
巻き込まれていくという話
この戦わせたい者=ローゼン=ドールたちの父だと
思っていたところが大間違いで、最後にはドンデンガエシが待っていた
結局のところ ローゼンには弟子がいた
その弟子は師匠に追いつきたくてしょうがなかったが
なかなかそのレベルにあがることが出来なかった
幾年もの年数を超えていくうちに
弟子はローゼンを超えるほどのドールを作ることができた
まぁそのように自分で確信したんだろう
そこできっとこのように考えた
ローゼンを追い越したといえるには、アリスゲームによって
自分の作った人形が最後の勝利者になることだと
7番目のローゼンメイデンのドール「薔薇水晶」は実はこの
弟子が作ったものだった
そうとはしらずに戦いに巻き込まれていく「真紅」たち
いくつもの謀略、わなによって戦わなければならない状況に持っていく
アリスゲームとは戦いによって倒したドールのローザミスティカ(魂のようなもの)
を全部集めることができたものがアリスになれるという話からきている
1期の戦いで消えたはずの「水銀燈」が復活してくるのだが
この弟子が修理を行ったのか本当にローゼンがきたのか??
ミスティカを持っていたからローゼンかもしれない
また、「蒼星石」が父ローゼンが悲しく泣いていたなども
ローゼンのフリをしていた弟子が、「蒼星石」を巻き込む
ために行っている
復活した「水銀燈」がマスターと契約するがマスターが身体が弱く
死にそうなのをローザミスティカをすべて集めて渡すことで治るなど
騙して戦うように仕向けている
このために「真紅」たちが戦わないようにがんばっても
どうしようもない状況におかれてしまった
どんどん倒されていくドールをみて「真紅」は戦う
最後には「薔薇水晶」と「真紅」の一騎打ち
戦いには「真紅」が勝つがとどめをさそうとするそのときに
「ジュン」が叫ぶ「やめるんだ真紅」
しかしそれで躊躇した瞬間「真紅」は刺されて倒されてしまう
勝って喜ぶ「薔薇水晶」とそれを作った人形師ローゼンの弟子
弟子は「ローゼンを超えた」という
アリスゲームで自分の人形が勝ったことで満足げに
しかしすべてのローザミスティカを吸収したことが
耐え切れずに「薔薇水晶」は崩壊していく
偽者のローゼンメイデンではアリスにはなれないと「うさぎ」はいう
何故戦ったのか?こんなことのためにという思いがこみ上げてくるのだが
一部のローゼンメイデンはローザミスティカが戻ることで
復活する
「真紅」もよみがえってきた・・・しかしローゼン同士で戦って
失ったものは戻ってこれないという
「雛苺」は「真紅」が倒したことで復活は出来ない
「真紅」はその思いを背負っていくという
いつか皆が元に戻れることを夢見て・・・
ローゼンメイデン トロイメント
全12話
1話「薔薇水晶」
2話「槐」
3話「金糸雀」
4話「契約」
5話「手紙」
6話「天使」
7話「茶会」
8話「人形師」
9話「戒」
10話「巴」
11話「薔薇園」
12話「少女」
ローゼンの世界の説明
<ローゼンメイデン>
『薔薇乙女』とも書く
。人形師・ローゼンによって究極の少女・アリスを目指すべく
作られた不思議な力を持つ7体のアンティークドールの総称。
作中ではローゼンが生涯をかけた作品で、「生きた人形」とも
呼ばれる最高傑作シリーズとされるが、市場に出回る事は疎か、
実際に見た者すらいない為、現在ではその存在を信じる者は少なく、
それに関する資料や記録もあまりない。
制作年代がバラバラで、数百年もの隔たりがあるものもある。
尚、ジュンに言わせれば「呪い人形」との事。
アリス ローゼンが理想とする完璧な少女。
真紅曰く「どんな花よりも気高く、どんな宝石よりも無垢で、
一点の穢れも無い、至高の美しさを持った究極の少女」。
ローゼンはこのアリスとしか会う気は無いと言われる。
アリスになる為にはアリスゲームに勝ち、全てのローザミスティカを
集めなければならないらしい。
<ジャンク>
作中では「壊れた子」という意味で、完璧を求めるローゼンメイデンが
恐れる状態。
特に水銀燈は敏感で、自分の事をジャンクだと言った真紅の
腕を引きちぎるなど、1度言われるだけでもかなり激怒する。
しかし言葉として1番使っているのは水銀燈である。
また、真紅曰く「『お父様から貰った大切な身体の一部』を
無くす事は、それだけでアリス失格を意味する」。
<アリスゲーム>
ローゼンメイデン達が闘い、互いのローザミスティカを
奪い合うゲームであり、彼女達に与えられた宿命とされている。
これに勝ち、ローザミスティカを奪った者はアリスに1歩近づき、
逆に奪われた者は敗者となって只の動かぬ人形となり、
敗者の魂は『迷子の魂』となって無意識の海に漂うとされる。
闘いのルールは規定の無いバトルロイヤル形式で、協力して
多数のドールが1体のドールを攻撃するという事も許されて
いる様である。
更にゲームに敗北したドールのローザミスティカは自動的に
勝者の物になる訳では無く、横取りも可能である。
ゲームを制したドールはアリスになることで
父・ローゼンに会えるという話になっている。
<ローザミスティカ>
ローゼンメイデンの命の源で、いわゆる「魂」の様な物。
具体的に何であるかは作中では触れられていないが、
これを失うと只の人形となり、全て集めるとアリスになれると
信じられている。
外観は幾重もの光輪を伴った結晶で、色は濃いピンク色である。
錬金術で作ったものをローゼンが7つに割り、それぞれに
与える事によって個々のローゼンメイデンが動くように
なったと言われる。
これを手に入れると元の持ち主である人形に与えられていた
特殊能力をも身に付ける事が出来る。
更に、まだローザミスティカを与えられていない水銀燈が
動き出したり、ローザミスティカ無しでも自らの意思で
動く(オートマータ=自動人形)薔薇水晶が登場する事から、
ローザミスティカには何か特別な意味があると思われる。
<契約>
通常ローゼンメイデンは単体では動けないが、人間によって
螺子を巻かれると動く。
しかし、それだけでは不十分であり、人間から力を貰わなければ
能力を完全に発揮出来ない。
そこで、人間から力を貰う為の儀式が契約である。
ドールが付けている物と同じ薔薇の指輪を貰って嵌め、
それにキスをする事で成立する。
契約をした人間は契約者(マスター)、媒介(ミーディアム)
と呼ばれる。
但し、水銀燈に限っては契約の有無に関係なく、人間から
力を奪う事が出来る
(しかし指輪を嵌めさせた方が、力の供給がしやすく便利らしい)。
ドールが付けている指輪に直接キスをする事で契約者にも左手の薬指に自動的に指輪が生成されて契約が成立し、
逆にドールが契約者の指輪にキスをすると契約が解かれる。
< 契約者(マスター)、媒介(ミーディアム) >
ローゼンメイデンと契約を結んだ人間の事。
他にも「下僕(家来)」(真紅)や「糧」(水銀燈)と呼ぶドールがいるが、
これはドールの性格によるもの。
基本は、彼女らが活動する為の力の供給源ではあるが、
契約したドールと同じ心理状態にある者を人工精霊が選ぶ為、
精神的な繋がりと類似性を持つ様である。
水銀燈は当初ミーディアムを必要としなかったが、
後にミーディアムを持つ事によって、精神的変化を見せる
様になった。
また、契約者という他者との関わりがお互いの成長を促す面がある。
<契約の指輪>
媒介がドールと契約を交わした際に付けられる指輪。
これによりドールに力を供給することが出来、ドールが力を
使うと指輪が光り熱さを伴う。
ドールが力を使う際に媒介は体力を失うため、それは疲労や
気だるさといった形で現れる。
大きな力を使うほど媒介の消耗は大きく、力を使いすぎると
媒介は指輪に取り込まれて消滅してしまう。
指輪は契約が解かれるか契約したドールが敗れるまで消えず、
また契約中の媒介は自由に外すことが出来ない
(無理に外すと肉が削げる)。
ちなみにジュンは真紅と翠星石2体の媒介である。
<Nのフィールド>
現実世界と表裏一体をなす空間。
無数の世界で構成され、扉がそれを繋いでいる。
通常、鏡や水溜まり、ショーケース等の透明な光を反射する所から
入る事が出来るが、人工精霊のスィドリームやレンピカの力で
夢の中を経由して入る事も可能。
だが、契約者無しでは30分程度しか居られず、制限時間を
過ぎると螺子が切れてしまう。
人間が脱出が出来ない場合はその間はずっと起き上がることが
出来なくなる謂わば昏睡状態に陥る。
よって、脱出不可能な状態が永続することになれば現実世界では
『死亡』とほぼ等しい状態となってしまう。
<人工精霊>
ローゼンメイデンをサポートする、光り輝き浮遊する物体。
姉妹達が個々に所有、それぞれ色が異なっており、主に戦闘の
サポートや新しい契約者を探したり、回復させたりする等の
役目を持つ。
それぞれのドールの人工精霊の名前は、水銀燈はメイメイ、
金糸雀はピチカート、翠星石はスィドリーム、蒼星石はレンピカ、
真紅はホーリエ、雛苺はベリーベルである。
ローゼンメイデンとは意志の疎通が出来、単独行動も可能である。
但し、物質を通り抜ける事は出来ない。
また、描写などを見ると、個々として意識や意思を持っていると思われる。
また、その性能はそれぞれ異なる。
< 鞄 >
ローゼンメイデンが眠る時に入るトランクケース。
高級そうな作りで、革張りの表面に金色の薔薇の彫金が施されている。
ローゼンメイデンは、基本的にこの鞄の中で夜の9時から朝の7時まで眠る。
ローゼンメイデンが精神を維持する為にここで眠る必要性があるという。
なお、翠星石、蒼星石、真紅は鞄を飛行時の道具として利用している。
鞄自体に飛行能力がある訳ではない事は、翠星石が鞄から離脱した瞬間に
鞄が地に落ちる事からも伺える]。
< 夢の世界 >
Nのフィールドの一部。
人間やドール一つ一つがその世界を持ち、基本的に直接移動
できるのは本人ぐらいである。
間接的に行くとなると、鏡からNのフィールドへ入り、
無数の扉の中から目的の扉を探す必要がある。
但し、本人を介せば鏡からでも直接入れるようである。
なお、翠星石と蒼星石は近くにいる睡眠か失神状態の人間の
夢の扉を強制的に開き、直接入ることができる。
<心の樹>
その人自身が夢の世界のどこかに持つ樹。
翠星石曰く「夢の主が樹となって枝葉を伸ばし、その過程で
心が作られている。」とのことで、樹はその人の心の状態を
表している。
翠星石と蒼星石は、庭師の如雨露と鋏を使って、心の樹を
成長させる役目を担うが、使い方によっては逆に朽ちさせる
ことも可能である。
ちなみに翠星石は、ジュンを「チビ人間」と呼んでいるが、
これは体の大きさではなく、心の樹の大きさによるものらしい。
< 世界樹 >
翠星石曰く「心を通わせる者同士の夢を繋ぐ樹」とのこと。
本来、個々の夢が直接交じり合う事はないが、世界樹の枝に
よって1つに集約されている。
かなり奥行きのある世界が設定されているように
原作も良作といえる