佐世保の鉄人 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ヱヴァではないエヴァである。
今日見に行きました。
本当は昨日見に行きたかったのですが都合がつかなかったため行けませんでした。
そのため昨日は公開初日のネタバレレビューがたくさんあると予想してネット(特に2ch)は見ないように
しようとしてたのですが気づいたらパソコンの前にいました(笑)
そのなかで一番目立ったのが『14年』という単語。最初は何のことかわからなかったのですが、
読み進めるうちに大体の全体像が掴めました。
レビューの中に「ネタバレを見ていたほうが解りやすいかも」と
いうのがあり見終わったあと私もそう思いました。
評価の一番のポイントである、面白かったかという点では私は面白かったと思ういます。
ただ、序や破とは違った面白さなので面白さは万人に共通ではないと思います。それがエヴァンゲリオンの面白さなのかもしれません。
破とQの時間差が14年ということで最初は戸惑うと思います。
実際シンジ君も最初戸惑っています。ここではシンジ君と観客のシンクロ率は高いと思います。(笑)
ネルフがなくなりヴィレという組織ができた。そしてミサトさんがそこの長となっていていきなり使徒戦が始まり宇宙戦艦ヤ○トを彷彿とさせます。
その後シンジは隔離場所から抜け出しレイと合流するのですがレイはなにも覚えていなくて、代わりにカヲルと出会うそこで予告のピアノそして、
自分が人類の大部分を殺したことをしり絶望するシンジ。
その後の展開がうまくつかめないのですが簡単にいえばシンジ君がフォースインパクトを起こそうとした、ということでしょうか
で、結局カヲル君は死亡。旧エヴァと同じ展開ですな。
最後の血?で染まった赤い大地を歩く三人の終わり方。良かったです。
そして気になる予告。
破でのQの予告は完全無視だったため半信半疑で見ていたらどうもエヴァが合体している様子。
なんじゃこれでした。
どうまとめるか。これは庵野監督の手腕だと思います。
名監督であるなら、次回も頑張ってほしい。
別に破みたいな感じでなくていいから。
ただEOEの「気持ち悪い」エンドは勘弁w
いろいろと調べていたら興味深い考察がありました。
↓以下転載↓
なんでQがこんなストーリーになったか自論を考えました。
まず、新劇場版の前に、旧エヴァンゲリオンが社会現象になるまでヒットしたことが重要なポイントです。
今回サードインパクトが起こったのは、
ファーストインパクト=ヤマト、セカンドインパクト=ガンダム、という作品のヒットに続き、
エヴァがサードインパクトとなるヒットを起こしたことの象徴となっていて、エヴァの呪縛とは、
その後14年間以上、アニメ業界はエヴァを超える作品が出ないほど停滞し、いつまでも過去のエヴァを使い回すようなことで食いつなげてしまっている
現状の象徴だと思います。
監督はこの呪縛を解くために、作品を14年後先に進めて、過去への決別と、業界への提言を作品で表そうとしてると思います。
そういう視点で見ると、今後の展開のヒントになるはず...ってのはどうでしょうか?w
なるほどと思いました。
一部では次回作で空白の14年間が明らかになるのでは?という予想がありますが私は
「いらない」と思います。
というかあったらいやだ。
ここから不満。
まず上にも書いたように、破の時の予告はどうした。
みんなあれを期待してたのでやっぱりおいてきぼり感が半端ない。
これ商業的にはどうなの。完全にエヴァブーム去るんじゃない。
せめて加持さんがどうなったかぐらい教えてくれたっていいんじゃない。
次にミサトさん。
破でシンジ君が暴走してた時あんた応援してたよね。
で、なぜQではああいう態度になってるわけ?それが一番理解不可能。
彼女なりの理由でそうしてるのかもしれないが窺い知れない。
結論。
17年前のエヴァと同じところに行きついたなという感想。
私自身、ストーリー的には旧作品が好きだったけどCGなんかでは劣るので優越は付けがたかったけど
今回のQは良かったと思う。しかしあの展開にするのに初号機の改造して空中戦艦は必要であったのかと疑問に思う。
個人的な意見だけど理解不能だから何回も見るのは賢明ではないと思う。
もちろん個人の自由だけど旧エヴァがそうだったように時間が解釈を変えていくので無理に見なくても
いいと思います。
これこそ現代によみがえったエヴァであり、社会現象となったエヴァである。