てけ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
独特の世界観を見事に表現した作品。今の技術で完成させて欲しい
ラン ランララランランラン♪
耳に残りますね-。
作られたのは1984年、つまり30年近く前です。
それなのに今見ても色あせない映像美。
背景そのものが動くような王蟲の動きは圧巻です。
また、何度見ても見飽きない感覚。
これは作り込まれた「世界観」によるものでしょう。
ガンシップ、メーヴェ、蟲、腐海、酸の海、巨神兵や都市国家。
どれも非日常的なものですが、実は驚くほど綿密な設定がなされています。
映画を見始めて一瞬で取り込まれてしまうという、
「綿密な世界観を、映画という短い枠で上手く表現した」こと。
それがこの映画の最大の魅力だと思っています。
{netabare}
ご存じの方も多いと思いますし、他の方もレビューされているでしょうが、映画自体は、原作でいうところの開幕直後の出来事に過ぎません。
ナウシカの旅はまだはじまったばかり。
蟲とは何か。
腐界はどうやって生まれたのか、そしてどんな結末を迎えるか。
登場人物達はどのような思惑を描き、どのような未来をたどっていくのか。
原作漫画ではそれが明らかになっていきます。
本来、ナウシカ一人の物語ではなく、群像劇に近い作品です。
クシャナ、アスベル、ユパ、クロトワなど、映画では脇役に甘んじていた人物の活躍、そして腐ってない(笑)本格的に動く巨神兵を是非見てみたいですね。
映画だけで終わらせるのはもったいない!
今の技術、映像美をもって、ストーリー全て{/netabare}を描いたアニメを作って欲しいと願うところです。