メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不覚にも胸を打たれた。日本におけるプロ意識の拮抗、伝承、形成の物語
「花咲くいろは」は、わたしにとっては、これはプロ意識の拮抗、伝承、形成の物語でした。
情けないことに、完全に十代のこの子たちに自分は負けています。^^;
端的に、少女達の自立意識、職業意識の高さに感銘した理由を整理してみます。
1.甘やかさない女将の言動が、緒花の年相応の頼りなさと自立心の形成を際立たせた。
2.もっとも職業意識、目的意識が明快で(口の悪い)民子には驚きを禁じ得なかった。
3.地味で接客にむいてなさそうな菜子は、自己変革のためか旅館喜翆荘で働く。小さな自分探しだが強い意識がないとできないこと。
4.競合旅館の娘、結名は成長/変化がもっとも著しい。彼女の目覚めには目を引いた。
5.いいかげんな緒花・母の存在が、しっかりした娘の人格形成に寄与している。
ずばり、まとまりの良い作品です。作画も綺麗で、ノンフィクションのように鑑賞したのは、リアリティがあったからでしょうか。
※わがままいわせてもらえるなら、「おばあちゃん、孫にはもう少し優しく接してもいいんではないか」、といいたい。^^;