Asuca さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
率直に言って機知が足りない・・・
まず、物語の設定としてはWW2時代ということで、かなり珍しい。WW2というのはこちらのは、こちらの世界の表現であるので、正しい表現とは言えないこともないが、表現しづらいので、この表現で失礼させてもらいたい。
話の概要は、ほかのレビュー、ほかのサイトを参照してもらうとして、この話の根本的欠陥は、登場人物が多すぎることが間違いなく原因である。第一話のOPを見た瞬間にこの作品の行く末が案じられ、更に悪い方の期待を裏切らなかった点で、ある意味パーフェクトである。
この根本的欠陥を抱えつつ、加えて、女性差別とは受け取ってもらいたくはないが、女性に最も縁のない軍隊を舞台にしているのだから尚更、そのストーリー性に無理が生じてくる。
さらに言うと、第一話で、戦争嫌いを明確に表明している主人公を何のハプニングもなしに、あっさりと入隊及び、武器の所持をしていく様は、そのストーリー性にかなりの疑問を呈せざるを得ない。
ストーリー性の欠陥を、キャラクターの美しさで補いたいところだが、思い出していただきたいのは、根本的欠陥は、登場人物が多すぎるところにあるということだ。
なぜ、登場人物が多すぎることが、欠陥となりうるのだろうか。当たり前ではあるが、個々人へのアプローチが少なくなる。必然的に、広く浅いキャラクター設定となり、そのことが、ストーリーの展開上合わないことをも、強引に正当化してしまう。
正直言うと、もはやアニメとしての役割を果たしておらず、駄作の部類に入ってしまう。
ただ、批判ばかりでも、作品の内容を言い表しているとは言えない。強いて言うなら、放っておけない危なっかしさ故に、最後まで見てしまうと言っても過言ではない。
キャラの評価は、平均以下を記したが、これは全体評価としての問題であり、焦点を、メインヒロインだけに当てるならば、その姿勢は一定しており、これが、なんとか物語足り得る要因の一つとなっている。ヒロイン目当てに見てみるのも、悪くはなかろう。
面白くないことはなかった。