明日は我が身 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ツンデレおっさんとパワフル機械少女
12年前の大災害「ブラストフォール」により行方不明になった娘を探すハンターのロイ・レヴァントというおっさんが主人公。
ある日、ロイはハンターの仕事中に、機械でできた少女ソルティに命を助けられる。
その恩から記憶のないソルティをアパートに入れてやることとなる。
前半は雰囲気明るめで見やすいが、話にはいまいちエッジが効いておらず人によっては退屈かもしれない。
だが中盤11話辺りから急にエンジンを吹かし始める。
そこから最終回までは一気に展開が動き、設定の裏が回収され、真実が浮かび上がってきます。
特に{netabare}①ローズが実は娘だった→②やっとわかり会えたと思ったのにローズが時計台の残骸に潰されて死亡→③自暴自棄になったロイがソルティに「ただの機械人形のお前に娘を失ったオレの苦しみの何がわかる!?」と叫んでしまう{/netabare}という流れが秀逸でした。二人の家族愛を描く作品としては一度この展開を挟むのは大事な味付けだったと思います。
それ思うとそこから和解してあのラストは感動せざるを得ない。
ただ欲をいえば{netabare}伏線の張り方が微妙だったために後半に一気に真相が押し寄せるのは見てて疲れました。それから最終回手前でアシュレイと決着を着けますがその後すぐにエウレネが落ちて来る展開にするべきでした。急だからこそソルティが今は行くしかない!となるわけで。あんなにエウレネ落下までに日数があるなら人類の科学技術でどうにでも対処できそうな気がして{/netabare}違和感でした。
でも最後のロイの男泣きが良かったので良作です!