明日は我が身 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
魔法少女というジャンルの裏を掻いた意欲作
演出、演技、音響、尺の構成、美術面で非常に秀逸な作品。
特に演出が素晴らしく、それだけでTVに見入るレベル。
濃厚な世界観と独特のテンポがまず視聴の理由となった。
1話や2話に関しては普通の感想しか出てこないが、しかしこの作品の本質的な方向は3話から発揮される。
次々とダークに染まる、まどかとそれを包む世界。今から序盤を見直すとなにか皮肉を感じるほどに・・・
個人的には6話が一番の衝撃であり、希望を望む者には絶望が必ずおこるというこの作品の基本コンセプトが見えてくる。
そして6話の後の展開に関しては割と予想通りだったのだが、先にも述べたように演出がよかったので圧倒された。
「狙い通りのコースに剛速球が来て打てなかった」ような感覚。
特に10話は圧巻にして濃厚。とても24分とは思えない密度の構成であり、この作品の深みはおよそこの10話のおかげで完成する。暁美ほむらの今までの軌跡である。
そして、そんな彼女の決意や幾多の魔法少女たちの絶望を知った主人公、鹿目まどかはある決意をする。
これは一人の少女がほんの小さな望みにかけて、その胸に勇気を抱くまでのストーリーである。
最後に、まだこのアニメ見てない人に・・・
見るなら、絶対にネタバレは避けろ!!!!