「大正野球娘。(TVアニメ動画)」

総合得点
66.5
感想・評価
456
棚に入れた
1990
ランキング
2855
★★★★☆ 3.7 (456)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.5
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

あき♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い意味で期待を裏切ってくれた。良作。

野球を題材に女の子が頑張るアニメなんて珍しいなぁ、という興味本位で殆ど期待をかけずに視聴を始めた訳ですが・・・
いやはやどうしてなかなか。一長一短。
{netabare}
●野球という観点から見れば

もちろん不満は沢山です。部員はレギュラー9人のみ。
・必然的に先発完投。
・代打無し。
・ピッチャーの持ち球は作中では「魔球」と説明され具体的な球種は明らかになっていません(時代的にドロップとナックルでしょうか)が、そのうちのナックルを捕手である主人公が最後まで捕る具体的な術を身に付けられなかった点(最終話では気合で捕球してましたが笑)。
・「足が速い」という理由でスカウトされた1番バッターが結局試合では最後まで盗塁無し(作中での盗塁練習の伏線回収無し)。

不満を述べればキリがありません・・・が、良い所も一杯あったと思いますしそれらは評価されるべきでしょう。

●最終話で回収される数多の伏線

・主人公が両親から野球に対する理解を受けれたこと。
・ピッチャーが許婚と和解できたこと。
・教頭先生?が最終的に野球部を認めてくれたこと。
・4番バッターのホームランの夢が達成されたこと。
・主人公の許婚からの呼び名。

他色々。主人公が打撃で活躍するのが最終打席のみであったり、作中で練習風景が一切描かれなかったバントが多用されたことなど「うーん・・・」な所もままありましたが。今までの練習や人間関係が最終話でスパッと清算された点は個人的に良印象でした(賛否あるとは思いますけど)。

●声優について

このアニメは声優がとにかく豪華。それだけでも声優好きのアニメファンにはたまらんのでしょう笑
私は声優についてあまり詳しくは無いのですが。
ただ逆に声優が良すぎるせいでそれ以外の要素(構成や作画)が相対的に不出来に感じるかも知れません。声優が良過ぎるのも考え物かな。

●構成

上でも述べた通り最終話で全部大事な所をもってっちゃう感じの構成。個人的には好きなのですが・・・
全12話でそのうち3分の一前後が仲間集めで占められているのはどうなんでしょう。1クールしか放送がないのであればもうちょっと巻いて、それぞれのキャラの葛藤やオマケ的なエピソードを入れても良かったのでは、とも思う。

●音楽

あまり着目されないかもですが。結構BGMいいです。アニメというよりゲームのBGMを聞いてる感じ。耳に優しく、馴染みやすい。高評価。ただOP、EDに関しては正直特に語ることは無いです。ED良い曲ですけど・・・

●作画

スポーツアニメとしては圧倒的に迫力不足。これは致命的。女の子が可愛いだけではダメ、といった印象。

●キャラの魅力

ほぼ全てのキャラに1クールの短い間でそれぞれの位置づけ、エピソードが盛り込まれ、活躍の場が与えられた点は良かったです。4番バッターの双子の妹(名前すら印象に無い)があまり目立ってなかったくらいかな。
ただ監督がアメリカ人ってだけで特にその他要素が無いのは野球モノとしてどうかとは思います。
胡蝶さん可愛い。

●時代背景

正直「大正」という時代背景を活かしきれてなかった点は否めない。勿論それらしい雰囲気は随所にあって良かったですが・・・わざわざタイトルに「大正」と付けるだけの「大正」っぽさは感じられません。
同様の世界観、コンセプトを持つ作品に「サクラ大戦」という名作があるので比較してどうしても地のレベルで劣るなーと。着想は良いんですけどね。


まー「野球を知らない人」もしくは「野球にすごく詳しい人」にとっては楽しめないかもですねー。私のようなにわか野球好きがほんのりと楽しむ分には良い作品だと思います。超人気アニメけいおんの後番組で、押され気味だったとは思いますが、良く頑張ってくれたと評価したいです。

あ、書き忘れてたけど最終話の二遊間のアライバのようなボール捌き。あれは良かった・・・(遠い目){/netabare}

投稿 : 2012/11/09
閲覧 : 228
サンキュー:

3

大正野球娘。のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
大正野球娘。のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

あき♪が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ