Tuna560 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
『プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ』作品紹介と総評
幸村誠の同名漫画のアニメ化作品。
原作はアニメ放映後に購入し、今でもよく読み直します。
個人的には「日本のアニメはやっぱりいいね!」って胸を張れる作品でもあります。
(あらすじ)
時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。
主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。(wikipedia参照)
若者の夢、恋愛、落ちこぼれ部署の中で生きる悲喜交々のドラマと人間模様…
一話一話観ごたえある作品です。
その中でも「広大な宇宙の中での自分の存在」という深いテーマが根底に描かれてます。自分の目標に向け、挫折や壁に打ち当たり、ハチマキのがむしゃらな旅が始まります。
この”旅”は「宇宙空間の中に自分の存在を探し」、あるいは「孤独の戦い」と言いましょうか…いうなれば「もう一人の自分との対峙」をするのです。”意地と挫折”が殴り合いの喧嘩をするようなものです。ハチマキ自身が人間的に不足している部分をひたすらに鍛え上げ、自分の存在を見いだす物語となっています。
また、もう一つの大きなテーマが「愛」というものです。
こちらに関しては、原作を読んで頂いた方がより詳しく知れると思います。原作は全4巻で、アニメは原作の2巻までと3巻の一部の内容となっています。この残りの3、4巻に「愛」をテーマにしたエピソードが各キャラに焦点をあてて描いてくれています。
この作品をご覧になって気に入った方は、是非とも原作を読む事をお薦めします。
感動の量は桁違いですから。
(1/23:改稿)