Tuna560 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
『化物語』作品紹介と総評
西尾維新の人気同名小説のアニメ化作品。
(あらすじ)
日本の田舎町を舞台に高校生の阿良々木暦が怪異と関わった少女達と出会い、その怪異にまつわる事件を解決していく物語。
手描きのアニメーションがメインだが、シーンによっては実写やCG、旧字体による文章、文字そのものを記号的に使った演出を交えた新房昭之監督作品らしい絵作りが特徴です。(wikipedia参照)
本作に登場する「怪異」は民間伝承やフィクション作品がモチーフですが、基本的にはオリジナルだそうです。怪異と戦って倒すような展開はほとんど無く、怪異の出現した原因を探ったり、謎を解いて事件を解決するのが主なストーリーラインです。
しかし…演出の大半はギャグやパロディ、メタ視点を交えた登場人物同士の会話が占めており、「アニメ作品としてはどうなのか?」と首を傾げてしまう様な内容ではあります。
だが、少女のボケに対して暦がツッコミを入れる夫婦漫才のようなギャグが続く「ノンストップ会話劇」は、声優の演技力と滑舌の良さに驚愕させてくれました。さらに、禍々しくも奇抜な映像表現などがこのストーリーと相まって、この会話劇を引き立ててくれます。
これこそ、「化学反応」というのでしょうか…。
アニメ化には相性の悪い作品に思えますが、上手い具合に「アニメの表現方法」をフルに活用した作品だと言えるでしょう。
(12/30:追記)