「AIR エアー(TVアニメ動画)」

総合得点
87.1
感想・評価
3360
棚に入れた
16557
ランキング
171
★★★★☆ 3.9 (3360)
物語
3.9
作画
3.7
声優
3.8
音楽
4.2
キャラ
3.7

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ネタバレ

優馬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

空を飛べるというのは自由になれるのとは違うんだ

羽があって空を飛べたら・・・誰もが一度は夢に思う
ことかもしれない。

空を見上げて青空っていいなと思ったこと
雲の上を歩いてみたいと思ったこと

そんな想いは、すべて吹っ飛ぶでしょう

この作品を別の角度から見ていくと理解できるが
もともとゲームなのでネタバレにならないように
サスペンス風にシナリオが出来ている

なぜなのかという部分が中盤以降しか出てこない
まともに見ていくと??なことが多いかもしれない

では、時系列に見ていきましょう
思い切りネタバレですが・・・

昔々 羽の生えた人がいた。
普通の人では考えられない力(能力)をもち
生活を豊かにする知恵を持っていた。

時の権力者は、羽の人を囲うことで
権力をさらに高めようとしていた。

それは、戦争の武器としての一面があったからだ。
範囲攻撃であっという間に人が消し飛んでいく強さ

権力者はその利用価値で縛っていた

人をあやめることで、その力を恐れるあまりに
呪いや呪詛の力でうらみ縛ろうとする人間
退治しようとする人間

どんどん身体や心を蝕んでいく羽の人
昔そんな人がいたというのがそもそもの話。

これって、天からおりて来た堕天使なのかな・・・・

羽の人には娘がいた
小さな娘は羽根を広げることしか出来ない
飛ぶことも能力を使うことも出来ない

娘は、母と分かれて一人で暮らしていた
娘は神の使いとして神殿に住まい多くの兵に守られていた

その兵の中に娘をただの人として扱い
愛する男がいた

また、生活の面倒を見るものがいた
そばに使えいつも一緒にいる女がいた

この二人が娘を救い出し ともに旅に出て
娘の夢である 母に会いたいという願いをかなえようとする

ところが苦労して出会った母は
もはや生物兵器としての扱いを受けている

対抗勢力からは恐れやのろいをかけられ、
使う側からも法力で縛られていた

命がつきかけていた母は
最後に娘の母としての一生を娘の前で終わる
それはとても満足した永遠の眠りについた

ところが母親の呪いは娘に移り
娘を恐れて呪詛をかけ縛ろうとする人間達により

羽の人の娘は空へ飛び立とうとする中で消滅してしまう

魂は呪詛によりこの地にとどまり続け
身体を求めて輪廻する

しかし、あまりにも大きな力を持つために身体が耐え
切れない

ゆえに、短命で輪廻を繰り返している

一方、羽の娘を愛する 男女の人間は争いの中
何とか命をつなぎ ある寺にやってきた

その寺では、幾年も前から羽の人を助けてきた
そこで女は、法力の修行を行う

男は、先の争いの中で呪いを受け寿命が尽きようとしていた
女はいう、羽の娘を助けるために
自分達は子供、孫へとその想いを引き継いでいくのだと
そのために男の子供を生むと

女は、人形を作り念をこめ 
その想いは時代を超えていく

そして現代へ

法力をもった母親は人形を使って芝居を行っていた
そうやって旅をするのが親子の生活になっていた

旅の中で息子も法力を学び、やがて人形が動かせるようになる。
ところが、母親は短命であった
旅の途中で命が燃え尽きる

そのときに羽の人の話を息子にした
羽の人を見つけ助けるという話

羽の人は短命で思いを遂げられずに死んでしまうこと
そのとき自分達も近くにいれば巻き込まれてしまうこと

そして、成長した息子(主人公)が
片田舎の海が見える町へやってきた

主人公は、バス停で お金もなく 人形の芸で稼ごうとしても
子供達に馬鹿にされる始末

堤防の上で寝るしかなかった

そこへヒロインが登場し、出会いが始まる・・・・

というところで物語が始まるわけです


悲しい救われない気持ちが漂う作品ですが
最後のシーンにはひとつの光明が見えているんです

代々念をこめてきた人形の力を使って
呪いの輪廻から助け出す

主人公の役割がこれで決着するわけです

先に消えてしまう主人公
彼女に先立ち身体は消滅します

でも魂が・・・乗り移りながら

同じ時代へ転生をする

やっと結ばれるであろう未来が見えている

泣き作品です
OPが神曲 挿入曲も泣けます

投稿 : 2012/11/11
閲覧 : 241
サンキュー:

12

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