Tuna560 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
『COWBOY BEBOP』作品紹介と総評
TV放映版に関しては放送枠が確保出来なかったり、暴力表現および性的表現が修正・カットされたりと不遇っぷりが目立ちます。しかし、その後WOWOで放映された完全版に関しては、まぎれも無い名作。
(あらすじ)
2071年の火星を中心とした太陽系を舞台に、宇宙船「ビバップ号」に乗って旅する賞金稼ぎ、スパイク・スピーゲル、ジェット・ブラック、フェイ・ヴァレンタインら乗組員の活躍を描くハードボイルドタッチのSFアニメ。
太陽系全体がテラフォーミングされて人が住み、アメリカの西部時代にならって賞金首制度(通称:カウボーイ法)が制定された時代。スパイク・スピーゲルとその仲間たちは、太陽系を股にかけ賞金首を捕まえることで生計を立てる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」である。大物の賞金首を捕まえることもある一方、その荒っぽいやり方に巻き込んだ一般市民からの賠償請求も多い彼らに金銭的余裕はなく、古い漁船を改造した宇宙船ビバップ号を移動手段兼住み処として、日々新たな賞金首を求めて広い太陽系を東奔西走する。(wikipedia参照)
アニメに似つかわしくない渋くてクールな描写、ハードボイルドなストーリーからおちゃらけた余談までと幅の広い展開は、圧巻の一言。今現在では、正直このレベルの作品を作れていないことが残念に思います。さしずめ、「SF版ルパン三世」と言った所でしょうか。
さらに、音楽を担当する菅野よう子による、ジャンルにこだわらない素晴らしい楽曲の数々。タイトルの由来となるジャズから、ブルース、カントリー、ロック、ポップとそのジャンルは様々です。よくも、これだけの種類の楽曲を1作品でふんだんに使って、世界観が破綻しないなと感心しました。
『ビバップ』というのは、ジャズの演奏形態の一つです。
あらかじめ曲やテーマを決め、コード進行に沿いながら即興演奏を楽しむセッションスタイルを指します。聴衆を楽しませるためではなく、演奏者自身がセッションを楽しむ。これは、この作品においても重要な要素に思います。
メインの登場人物であるスパイク達は「賞金稼ぎ(カウボーイ)」という、文字通り”その日暮らし”の生活を送っています。生活に困る場面もなかなか見られるものの、みんな生き生きと楽しく暮らしている様子が伺えるんですよね。本当に毎日を楽しんでるなーと羨ましくなってしまいます。(まぁ、シリアスなストーリーの時は例外ですが…)
15年近くたった今観ても、色褪せない作品って素晴らしいですよね。
最近、アニメを見始めた人にお勧めする1品です。
(2/5:改稿)