メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「この作品の仕上がりを奇跡といわずなんと言おう」。これは「ほのぼのコメディの金字塔」だ。
ツボにはまる可能性は一度お試しを。観ていないことは人生の損。やめるのはいつでもできますよ。
■とても良い意味で「つまんない内容」です。
毎日のごくあたりまえの生活です。唯一特徴的なのは、2歳違いの姉妹が未成年3人で暮らしている点、それに伴うのか、「みなみけの住むマンションの一室」が友達があつまる中心になっているという点ぐらいでしょうか。
そして、おおよそ次女が起点になって、小さなとるに足らないエピソードが綴られていくのです。にもかかわらず「この作品の仕上がりを奇跡といわずなんと言おう」。これが、何度か観た自身の実直な感想です。絶妙に配された「ツボ」にはまってしまうと簡単には抜けだせなかったのです。
大げさかもしれません。それでも、ほのぼのした笑いを提供してくれる数多の作品群の中で、最高峰の作品として自分の中では位置づけることができます。
■観るたびに新しい面白さを登場キャラクターに発見したりでき、なかなか飽きさせてくれません。
当初は、
1)クールで可愛い千秋がいるからこのお話はおもしろいとかんじ(1周目)、
2)ついで闊達な夏菜がいるからおもしろいのではと思い(2周目)、
3)3周目で「はるか姉様」がいて全体が成立し、
4)それに加えて、周りの絡ませ方が絶妙ななのだと鈍感な自分はやっと気がつきました。
もちろん、南さん3人姉妹が展開の中心になる中、脇を固める小学生ともだちや高校の先輩、中学のともだちなどなど……登場してくる人物たちがほんとうにうまく絡みあってきます。
ばかな子供、まこと、女装化まこちゃん
天然でばかな内田、見た目ヒロインキャラなのか?
どこか小学生ばなれしたおちつきの吉野
生意気だけど憎めない冬馬
なぜかストーリーに徹底的に直接絡まない〝カレーの妖精〟
などなど、脇が充実していますよね。
藤岡君もいい味だしているキャラですが、なかなか報われません。
演出BGM一部も定番(のクラシック楽曲)を地味めに使っていたりしますが、それがまたいい味を出しながら作品に溶け込んでいるようです。
楽しさ満載のアニメです。少なくともあと2回位は通しで鑑賞しそうです。ぜひ、一度とおすすめしたくなる作品です。
個人的には、いまだに違和感がある作画とはいえ、それはそれで。ほんと楽しいですよ。このシリーズ全体がほんとにツボに入ってしまっています。