Tuna560 さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

『Another』作品紹介と総評

綾辻行人の同名小説のアニメ化作品。近年では珍しい本格的なホラー・ミステリー作品。

(あらすじ）
1998年、春。父の不在や自身の病気療養のため、母の実家に身を寄せ夜見山北中学校に転入してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ少女・見崎鳴に惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。
実は、恒一の所属する3年3組はある現象の影響下にあった。現象が発生する年は「ある年」と呼ばれ、クラスの関係者から毎月死亡者が発生する。「ある年」には誰も気付かないうちにクラス内に過去の現象による死者がまぎれこみ人数が増えるが、その代わりとしてクラスの誰かを「いないもの」として扱い人数を戻すことでこの現象を抑えることができると伝えられており、鳴はこの年の「いないもの」であった。(wikipedia参照）

次々にクラスメイトの事故死が続く様は映画『ファイナル・ディスティネーション』を連想させ、まさしく戦慄の一言…。さらに劇中に登場する無機質な人形がさらに怖さをかき立てます。
また、自分たちが生き残る方法を探る謎解き要素もあり、見応えとしては十分でしょう。

”ホラー作品に必要な要素は何か”をしっかりと取り込んでいる印象があります。薄暗い映像、不安を誘うBGM、そして緊張感。ここまでしっかりとしたホラー作品はアニメとしては珍しく思います。

あとは…グロ耐性はあった方がいいですね。