Tuna560 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
『機動新世紀ガンダムX』作品紹介と総評
大人の事情で打ち切りを受けた不遇の作品。
ガンダムシリーズでは珍しく「ボーイ・ミーツ・ガール」を描いた作品です。
(あらすじ)
アフターウォー (A.W.) 15年。人類と地球に壊滅的な打撃を与えた勝者無き大戦争、第7次宇宙戦争後の荒廃した地球が舞台。
戦争で孤児となった少年ガロード・ランは、ジャンク屋やモビルスーツ狩りを生業として逞しく生きていた。そこにある依頼が来る。内容はバルチャー艦「フリーデン」に誘拐されたティファ・アディールという少女を取り戻してほしいというものだった。しかしティファに一目惚れしたガロードは、依頼者を見て激しく怯えたティファをつれて逃走。そしてティファに導かれたガロードは、幻のモビルスーツ「ガンダムX」を発見する。紆余曲折を経て2人は、フリーデン艦長ジャミル・ニートと共に、「ニュータイプ」と呼ばれる人々を探す旅に出る。(wikipedia参照)
「ガンダムを考えるガンダム」というテーマのもと、「少年と少女が出会い、彼らと彼らを取り巻く人々がやがては世界を変えていく冒険譚」という物語上に、ガンダムという作品にまつわる事象がメタフィクション的に多々取り入れられている点もガンダムファンとしては観ていて面白いく感じました。
本作ではさらに、宇宙世紀作品に登場する「ニュータイプ」が登場し、戦争での被害者として取り扱われています。個人的には、宇宙世紀の直接的な未来の話であると認識しています。
オールドタイプであるガロードとニュータイプであるティファの純愛がストーリーの中心として据えています。そこに戦争を通してガロードの成長していく過程を非常に楽しむことが出来ました。
ガンダムファンの間でも「駄作」のレッテルを貼られてしまっている作品ですが、観直せば観えて来なかったものもあると思いますよ。