Tuna560 さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
『機動戦士ガンダムSEED』作品紹介と総評
21世紀最初のガンダムシリーズにして、ファーストの次に大ヒットを飛ばした作品です。
ガンダムファンの視点から、少し辛口にレビュー致します。
(あらすじ)
宇宙世紀とは別の世界、コズミック・イラで宇宙のコロニーに住む遺伝子操作が施された人間”コーディネーター”による国家”サフト”と地球連合軍による戦争の物語です。
C.E.71年、工学を専攻するコーディネイターの少年キラ・ヤマトは、中立国オーブのコロニー・ヘリオポリスで平和に暮らしていた。しかし、このコロニー内では連合による5機のMSの開発と万能戦艦の建造が極秘裏に行われており、その情報を得たザフト軍のクルーゼ隊は独断で奪取作戦を開始する。
キラは逃げ惑う内にMS工場へと辿り着き、連合兵とザフト兵の激しい銃撃戦に鉢合わせしてしまう。その中には、幼少の頃の親友のアスラン・ザラがいたのだった。(wikipedia参照)
今までのガンダムシリーズと同様にキラはその場の成り行きでガンダムに搭乗し、戦争の世界へと身を投じていくことになります。
この作品はガンダムを初めて観る方にとっては、とてもいい作品だと思います。キャラクターも魅力的で、ストーリーは”ガンダムの王道”と言っていいほどストレートな物でしょう。
しかしながら、今までの作品を観ているファンからすると、この作品は「劣化ファースト」でしかありません。ストーリーラインや登場人物の特徴はファーストのほぼコピーで、正直もっと捻りを入れてほしいと思ってしまいました。また、戦闘シーンは「止め画」が多様され、スピード感が足りないようにも思います。
ただ、終盤はオリジナル要素が入ってきて、楽しむことが出来ました。主要キャラが属する組織が入れ替わり、「昨日の敵は、今日の友」といった展開やまたその逆の展開が個人的には面白く感じました。
全くの駄作かと聞かれれば、そうではないんですよ。新作ガンダム作品としては物足りなさを感じるものの、新しい世代の方にガンダムを知ってもらうには一番適した作品ではないかと思います。