Tuna560 さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
『機動戦士ガンダムAGE』作品紹介と総評
レビューを書くかどうか迷いましたが、ガンダムシリーズは全て書こうと思ってますので、書くことにしました。
2012年現在で最も最新のガンダムTVシリーズ。ガンダムの新作は毎度既存ファンによるバッシングを受けるのが通例となっておりますが、本作品は今まで以上に激しい批判を浴びました。
「100年に渡る3世代の物語」という設定は今までのガンダムシリーズにはない面白い設定でしたが、子ども向け作品に定評があるレベルファイブの日野晃博が製作総指揮をとること、キャラクターデザインが露骨にデフォルメされ、シリアスなストーリーを期待出来ない点の方が気になってしまいました。
(あらすじ)
A.G.101年、突如地球圏に襲来した謎の敵UEによって、スペースコロニー「エンジェル」が破壊された事件を端緒とし、UEと地球連邦軍の戦いは終わることなく続いていた。
故郷のコロニーをUEに襲撃された当時7歳の少年・フリット・アスノが、死に際の母親からAGEデバイスを託される場面から始まる。そしてフリットとその息子アセム・アスノ、孫のキオ・アスノら3世代の少年たちと、彼らが代々乗り継ぐ“ 救世主 ”の伝説を受け継いだモビルスーツ「ガンダム」を軸として、最終的には100年に渡って続くことになる戦いの記録を描いていく。(wikipedia参照)
視聴後の感想としましては…不安が的中したなという物でした。
最大の失敗はストーリーと構成にあると思います。今までのガンダムシリーズでは事象の過程や背景を、伏線や説明を入れることで”よりリアルなストーリー”を作り上げていきました。
しかし、本作品では急に敵に襲われたり、黒幕が説明無しに捕らえられたりと、脈絡の無いストーリーが目立ちます。ゲーム開発を生業としている日野氏の「イベントを切って貼って繋げたストーリー」が一番の失敗でしょう。
戦闘シーンや作画、設定に関しては光るものを感じましたが、ストーリーに深みがないので、各キャラの描写も全然足りないし、戦争物でおなじみの「仲間の死」に対しても感情移入が出来ない始末。
尺が足りないというわけではなく、蛇足回が多すぎて重要な所が必要以上に取れなかったというのが個人的見解。
子ども向けに作った作品とはいえ、「ガンダム」としてはやってはならないことです。