Tuna560 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』作品紹介と総評
エヴァの「リビルド」劇場版第2作。
前作レビュー:http://www.anikore.jp/review/382016/
副題は”YOU CAN (NOT) ADVANCE.”
訳として登場セリフを当てはめるならば、{netabare} 「せめて綾波だけは、絶対助ける!!」 {/netabare}
名前の通り、旧TV版のストーリをぶっ壊してきました。
もちろん、いい意味でですよ。
本作は、『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズの第八話『アスカ、来日』から第拾九話『男の戰い』までを描かれています。しかし、前作『序』がTVシリーズ第壱話から第六話までのストーリーをほぼ踏襲していたのに対し、本作ではTVシリーズや旧劇場版には登場しない新たな登場人物、エヴァンゲリオン、使徒などが登場し、新たな謎も加わり、『新劇場版』独自のストーリーを展開しています。
つまり、全くの別作品になっています。
序盤の戦闘シーンも大変驚かされましたが、 {netabare} サハクィエル戦での第3新東京市とエヴァの連携、バルディエル戦でのアスカのエヴァ3号機搭乗、ゼルエル戦でのエヴァの共闘、エヴァ初号機の覚醒、サードインパクト発動… {/netabare}と怒濤の展開が待ち受けていたのですから。
「あれ?俺の知ってるエヴァと違う…」というのが、初見での感想でした。前作『序』がTVシリーズのリメイクに近い内容だったので、正直この展開に大いに驚かされました。
そして、放映当初賛否両論を生んだのが、林原めぐみの挿入歌ですね。個人的には、映ってる映像とは”真反対”の内容の歌が流れたこで、違和感から来る”恐怖”や”残忍さ”と言うもの感じました。
とても良い表現方法だとは思いますが…サントラなどで聞くと、今でもトラウマとして”あの”光景が蘇ってきます(汗
また、ストーリー展開も陰鬱なTV版とは違い、少年漫画的な展開が追加され、より”エンターテインメント作品”として昇華されたのではないかと思いました。
「エンタメ色の強いエヴァ」を目の当たりにして、次の展開が全く読めなくなったという興奮。
「単なるリメイク」を予想していたのに全くの別作品になっているという興奮。
これらの興奮は、視聴後に急に襲ってきては新たな感情を生んでいきました。
それは「次回は一体どうなるの!?」というとてつもない期待感です。
これだけ次回作に対する期待感が膨らんだ作品は他に無いでしょう。
(2/8:追記)