Tuna560 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
『好きっていいなよ。』作品紹介と総評
葉月かなえの同名漫画のアニメ化作品。
12年秋作品の中で、個人的には3番手の作品でしたが…正直、不完全燃焼感がありますね。
(あらすじ)
橘めいは小学生時代、クラスで飼っていたウサギが雑草を食べさせられた後で急死した時、その場に居合わせただけだったにもかかわらず、実際に食べさせた女子に一切の罪をなすりつけられてしまう。それ以後、めいは心を閉ざし、滅多に人と話そうとはしなくなった。
めいは高校生になってからも、人を信じることが出来ず、一人でいることが日常になっていた。そんな中、中西健志のセクハラのせいで、誤って黒沢大和に回し蹴りをいれてしまう、逆に大和に気に入られ、アプローチされるようになる。ある日、めいのバイト先の客がストーカーとして近くに姿を現すようになり、恐怖を感じためいは大和に助けを求める。めいから緊急の知らせを受けた大和は、いち早くめいの元へ駆けつけ、そしてストーカー撃退のため、めいにキスをする。ストーカーの撃退には成功したが、めいは初めてのキスに動揺してしまう。(wikipedia参照)
とても等身大な純愛ストーリーです。人間嫌いと八方美人…不器用な二人のやりとりは、「俺もこんなことでよく喧嘩したなぁ…」と自分の学生時代の恥ずかしい恋愛事情を思い出させてくれます。
…モテる恋人を持つ事は精神的にキツいのです(汗
内容的には少女漫画らしく、生々しい描写も多いので、特に中高生の男子からはあまり支持されない作品だと思います。でも、10年くらいたってから観ると、「あのころの恋愛ってこんなもんだったよね。」と思えてしまうから不思議な物です。「恋愛=甘酸っぱい」だけでなく、「恋愛=苦くて、息が詰まる」ということもしっかりと描いている作品ですね。
ただ…全体的な印象としては、「やや薄め」に感じてしまいます。一番不足に思う要素は、「ストーリーラインの欠如」だと感じました。イベント毎に物語が進むので、ストーリーに流れが無いんですよね…。ラブコメ作品ならばこの様な展開でも気にならないですが…この内容であれば流れが欲しかったですね。それでも、個人的には『好きっていいなよ。』>『となりの怪物君』ですよ。
アニメが原作の良さを引き出せてないのでしょうか?
一度、原作を読んでみようと思います。