Tuna560 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
『新世界より』視聴メモ(13話視聴)
完結次第、正式なレビューを致します。
ちなみに、放送中のため満足度は4を最大値に設定しています。
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貴志祐介によるSF小説のアニメ化作品。
原作既読。
(あらすじ)
1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。(wikipedia参照)
アニメの4話視聴後、あまりの衝撃的な展開に原作を即購入してしまいました。原作の知識が無いと理解出来ない描写が多々存在するため、情報を補完しながら視聴することを、お勧めします。
下記、最低限必要な予備知識。
{netabare}・1000年後の日本
現実世界の茨城県神栖市の辺りに位置する町(神栖66町)を舞台とし、助け合いと無償の奉仕を基盤とした社会が築かれている。町の中と外は、外から悪いものが侵入するのを防ぐ「八丁標(はっちょうじめ)」という注連縄によって隔てられている。子供たちは、決して八丁標の外に出てはならないと言いつけられている。
・教育委員会、倫理委員会
子どもの教育と倫理を管理する組織。この2つの組織により子どもの性格、習性、思考性を徹底的に管理をしている。
・全人学級
小学校を卒業後に進む上級学校。呪力の発現を示す「祝霊」が訪れた者が進学する。呪力のトレーニングが行われる。
・呪力
この世界の人間が備えているPK(念動力、サイコキネシス)。脳内でイメージを描くことによってそれを具現化し、様々なことに応用することができる。(説明がない不思議な出来事は、大抵呪力による物です。)
・攻撃抑制、愧死機構
強力な呪力を持った人間同士の争いを避けるため、あらかじめ遺伝子に組み込まれている機構。よって、人と人とが争うという概念がなく、殺人を起こすなんてことは常識的・倫理的においてあり得ないと考えられている。
・悪鬼、業魔
神栖66町に伝わる伝説の怪物。幼いころから学校で恐怖の対象として教わるが、実際は…。
(悪鬼)=ラーマン・クロギウス症候群、フォックス・イン・ザ・ヘンハウス症候群に該当する精神病疾患者を指す言葉。先天的に攻撃抑制及び愧死機構が機能しておらず、モラルが欠如しているため、呪力で同種である人間への攻撃を躊躇なく行い殺戮の限りを尽くし続ける。
(業魔)=橋本・アッペルバウム症候群の重篤期患者に対する俗称。パニック障害に類似した事象が脳内で起こって呪力の制御が不可能となり、無意識に呪力で周囲の生物・無生物を異形化させてしまう。
(wikipedia参照) {/netabare}
原作は3部構成で、第7話で1部が終了しました。
個人的には2部、3部と話が進むにつれてよりストーリーが面白くなっていると思います。ですので、3部からの盛り上がりに期待しています。
また、伏線がとても多く張られている作品なので、出て来た登場人物や設定をよく覚えておいた方がいいですね。
ただ…作画さえ安定していれば問題なく見れるのだが…。個人的には10話の神秘的な作画が好きでした。