ともか さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「癒し」を求めている方にお勧めできる和風ミステリー作品
えぇと、何から書いていけば良いか…(汗)
まずこの作品の物語設定。
舞台となっているのは
江戸末期~明治初期の間に設定された架空の時代。
この作品に出てくる「蟲」は通常の昆虫と違って、妖怪のようなイメージ。
「蟲」を専門とする医者・研究者・退治者は
「蟲師(むしし)」と呼ばれていて、主人公ギンコもその一人。
この作品は、蟲によって起こされる様々なミステリーを
ギンコが解き明かしていく物語です。
なので、作品ジャンルもミステリー系。
この作品は単話形式ですが、
1話1話がとても丁寧に作られていて、
毎回1つの作品を観ているような感覚でした。
ギンコは無愛想だけれど、なんかカッコイイです!
蟲師としての仕事を着実にこなし、
登場人物の様々な原因不明の病に対して
色々予想したり研究しながら治療をしていく様を見ていると、
さすが!と思うと同時に、応援したくもなりました。
前半は蟲に憑依された人を治療したり、
蟲を退治する話が多かったけれど、
後のほうになると、
蟲と上手く付き合いながら共存していく方法を探る話が
多くなったように思えました。
なのでこの作品ではギンコの医者・退治者・研究者、
全ての面を見せてもられた気がします。
和風で、静か・のどかな雰囲気、
ギンコの冷静沈着な性格設定も
この作品の静かさにマッチしていると思います。
OP・ED曲もまた作品に合った静かな雰囲気。
作中ではバックミュージックがほとんど流れず、
「環境音」が用いられていて、
これも さりげない癒し効果になっている気がします。
ところでキャラ面でちょっとしたツッコミを…
毎回全く別の登場人物なのにも関わらず、
数種類の顔パーツをシャッフルして付け替えてるだけなのは
手抜きじゃなくて仕様ですよねw
こういう作品あるよね、うんw^^;
あと、ギンコは蟲に襲われることはあっても絶対に死なないので、
その点でも安心して観ていられます。
↑「単話形式」と言ってる時点で分かる事だと思うので、
ネタバレ扱いにはしません。
作品全体を通して画面が比較的暗めで眼がチカチカせず、
背景の作画も日本昔の風景画を想わせるような感じ。
終始リラックスして観られて、
3話ほど連続で観ていると(良い意味で)眠気が来ました。
単話形式なのでのんびり視聴していくことができて、
他の作品の合間でも視聴を進めやすく、
睡眠前のリラックス時に観るのにも適していると思います。